1月3日

〈陽菜乃視点〉










「疲れたぁ…」






トランクを引きづりながら部屋へと入り

換気の為に窓を開けた





明日から仕事の会社もあるらしく

年末の帰省ラッシュの時よりかはマシだけど混み合う移動に

疲れて温かいコーヒーでも飲んでから

荷解きをしようとお湯を沸かしていると

コートのポケットから聞こえるバイブ音に

クスリと笑ってから近づいた







「電話は朝と夜じゃなかったの?笑」






ハルト「年が明けても嫌味全開だね?笑」







電話の相手は予想通りウサギで

まだ夕方前のこの時間にかけてくるのは

珍しくどうしたのと聞いた







ハルト「ヒナ明日からお仕事でしょ?

  明後日と明明後日の土日は何するの??」





「えっ… 買い物?」





ハルト「大人になってもバーゲン好きは変わらないんだね?笑」





「もう!何よ… 」







ウサギとちゃんと付き合う事になったし…

ウサギと並んでも大丈夫な服が欲しくて

買いに行こうと思っていたのに

相変わらず生意気なウサギに「フンッ」と出る…







ハルト「あっ!透けたやつとか胸元開いたのはダメだよ!」






「今の季節にそんな服着ないわよ…」






ハルト「あっでも…」







ウサギが何か言いかけて黙るから

「何?」と聞くと…






ハルト「俺とのお家デートの時は透けててもいいし

     胸元開いててもいいからね?笑」






「・・冬にそんな服着ないってば…エロウサギなんだから…」







明日の仕事は面倒くさいけど

あと2週間ほどでウサギに会えると思えば

何となく頑張れる気がした…








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