私のラビット君2

みゅー

12月29日

〈ハルト視点〉







俺の腕に小さい頭を乗せて眠っている

ヒナの寝顔を見ながら

頬をフニフニと指で触ってみても

熟睡しているのか目を覚ます気配がない







「・・・・zzZ」





ハルト「・・・・はぁー・・もぅ…」






可愛く寝息をたてているヒナを見てると

起こすのも可哀想に思うけど今日から二人とも

実家に帰ってしばらく会えないから

出来れば起きて…





( ・・・・もう一度… )

 






ヒナをギュッと抱きしめて数時間前の事を

思い出すと色々と恥ずかしくなり目を閉じた…






( ・・・・この人は本当にズルイよ… )






昨夜、ヒナとやっとそうゆう関係になり

色んな感情が俺の中をかけぬけた…




もちろん一番は嬉しさだったけど…

もう二度と会えないと思っていたし…

ヒナに触れられるなんて思ってもいなかったから

最後の電話や離れていた日々を思い出すと

ヒナを見つめる視界が涙で滲んだりもした…





やっと俺の腕の中にいるヒナに

何度も口付けてお互いの肌を合わせ

初めは震えていた手もヒナを抱きしめているうちに

いつの間にか震えは止まり熱を持っていた





あの時間誰よりもヒナを近くに感じたし

初めての感覚に戸惑ったりもしたけど

ただ、だだ…






( ・・・ヒナが綺麗だった… )






ヒナと付き合っている時に煌が俺に

「沼の中だな?笑」と

からかって言ってきていたけど…




 


ハルト「・・・・もう…抜け出せないよ…」






そう呟いて抱きしめながら

おでこに軽く唇を当てヒナが目を覚ますのを待った…








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