「瘴気」という未知なる物質が蔓延する世界に放り投げられた主人公の、試行錯誤が非常に面白い。
タイトルだけを見ると、なんだか簡単に解決できそうな感じに見えるが、否!その道のりは非常に厳しい。
瘴気そのものの未知性、瘴気がある故のこの世界独自の宗教観、「瘴気」に犯された人間に対する差別、排斥。それぞれが複雑に絡み合って問題が深刻化している。
そんな世界に放り込まれた主人公が、試行錯誤しながら瘴気に挑む。
瘴気とは一体なにか?その作用は?
何もかも手探りの状況から、微かな手がかりをもとに検証を重ねていく。
世界観の作り込みも非常に丁寧で、瘴気に苦しむ描写は非常に重く、物語に深みを与えている。読み進めれば、思わず主人公達の挑む夢物語を応援してしまうこと必至である。
面白いのでオススメです。