第6話 供養:オリジナルソシャゲ・オープニング

 現在の男女比1:30世界でパパ活男子やってます、第一話PVが50で評価者二名で☆6。あとがき・補足がPV17。

 50名中、2名が高評価。あとがきまで進む程度に評価した人が17名(2/3にして11名)

 見える範囲で読者の26%から暇つぶしになった以上の評価をもらえたと思う。

 実際は本編だけで満足している読者もいるだろうから、4割ぐらいの読者から評価されたと見なすことにする。


 この勢いで、やはり確実に需要と読者が見込めるノクターン版を執筆すべきか。


 ちょうどGWセールで大量に買ったR18タイトルを摂取しているので、ノクターン版を書きたいという欲求が最大限に高まってしまっている。

 実際に書きだせば、それら作品と自作との格差に気力を失っていくだろうのも分かってる。


 来週辺りに少し描写を抑えたなろう版を作って、それで満足するのが現実的なところかな。ちんちんを出さないように変更すればなろうでもいけるのではないか。


 ノクターン版は後で気力が生まれたらにすればいいのでは。

 最終的な評価を得るならノクターン版の方が向いてるとは思うが。


 セールで買い漁った作品の中に、ソシャゲの薄い本もいくつかあるのだが、それを読んでいて前にエロ小説用のオリジナルソシャゲを考案したことを思い出す。


 いわゆる擬人化ジャンルを想定。

 モチーフは星座。

 なんか宇宙から来た侵略者と戦うべく、人類が古来より星座に託してきた願いや想いを元になんかして生まれた天華(仮)という美少女を主人公が率いるとかそんなの。

 星座はまだソシャゲにはなっていないと思う。多分。日本では。

 星座ならキャラクター数は保証されるし、元ネタがあることでキャラ付けの方向性が定まる。

 星座って世界中にあるのかと思いきや、広範囲で共有されるので、中東からヨーロッパまでを一範囲に完成されている感じ。

 後は中国が独自に設定してて、日本もその影響で派生版を作ってるみたい。

 その辺りを都合よくチョイスしてキャラ付けしていく。

 

 やりたかったのはテンプレキャラをいっぱい出して、雑にハーレムにする流れ。

 ちょろっと触れただけか、Twitterに流れてくるイラストでしか知らないソシャゲキャラの薄い本を楽しむ感覚を再現したかった。


 ソシャゲはキャラと親密度を上げると能力が向上するシステムが多い。ならえっちなことをすれば能力の上がり方が天元突破する理論で敵を倒せる。


 例によって書きたいけど書けない(時間がめちゃくちゃかかる)のでオープニングだけ設定して終わった。

 供養として手直ししてここに上げておく。


 自分はこの手の作中作やアイテムを他の作品にも流用するタイプであるので、一度設定しとけば後で助かる。その時のためにタイトルくらいはつけておきたい。


*****************************


「お目覚めですか、司令」


 薄らとした肌寒さに身震いしてから目を開くと、眼鏡の美女がこちらを見つめていた。

 

「私は司令付き専属秘書をつとめますイルセークと申します。照合のため司令の名前を口頭でお答えください」


「名前……俺の名前……、なんだ、何も思い出せない」


 俺は誰で、ここはいったいどこなんだ?

 見回せば殺風景な広い部屋。その壁際にある"ポッド"の中に俺の身体が横たわっていた。筋肉のこわばりを感じながらポッドから身を起こす。

 病院の入院着のような白衣。イルセークと名乗る美女がそんな俺の全身を見て言った。


「どうやら解凍時のエラーで記憶の欠落が発生しているよです。船のデータベースでも該当データが欠落しております。デフラグを行いデータのサルベージを試みますが、それまでの間、あなたを臨時司令として任状を解放し、第一種権限をお預けいたします」


「ああ……頼む」

 なにも思い出せないまま、俺はイルセークの言葉に頷く。


 ただ一つ思い出せるのは、こういう眼鏡の知的美女は責められると案外もろくて乱れやすいってセオリーだけだ。

 

「どうやら解凍時に脳細胞に損傷が発生したようです。司令の知能に著しい低下が確認されます」

 

 声に出ていたらしい。

 イルセークが冷たい声のまま、説明をする。


 そこから今が25世紀で、地球人類は謎の異星人との戦闘状態にあること。ここがその宇宙空間にある前線基地の一つであること。その敵対存在のわずかに知られたデータとか俺が持つ権限に関する説明を受けたけど、その中で今もっともすべきこと。それは魂の確信をもって理解できた。

 

 俺はこの部屋の中央にある1メートル高のコンソールに向かう。

「これで仲間を呼ぶことができるのだな」


「はい、現在のエーテルクリスタルの備蓄量からすると最大で10体となります」


「よし、起動」


 触れた球体表面の幾何学的な模様に刻まれた溝が光り、俺の中の何かが手を通して吸い込まれていくのを感じる。だがそれは決して不快なものではなくて、願いとか想いとか、抽象的だがそんな良いものだろう何かがどこかに届けられた。そう、不思議な確信があった。


 パァーッと眼前に10本の光の柱が立ち昇った。それは左から順に収まると、代わりに十人の美女美少女が現れた。

 イルセークがモニタ画面に彼女たちのスペックを表示させていく。

 

1:アンドロメダ座の天華 『アンドロメダ』

「はーい、アンドロメダだよ! 私が美少女だってのは公然の秘密だよ!」

 一枚布を身体にまきつけベルトや鎖状のアクセサリで服に仕上げたような格好の少女。いかにも元気いっぱいな性格だと示すように、足が見えるのも気にせずに大きくジャンプしている。


2:ねこ座の天華 『シャット』

「ごはんと日向ぼっこと遊び。猫の三大権利を保証してくれれば狩りもする……多分」

 無表情に口だけ△形にさせたネコミミの少女。うーん、と大きく背中をそるように小柄な身体を伸ばす。


3:ほうおう座の天華 『フェニックス』

「永く短き人生。さて、主は妾にこの世を楽しませてくれるのかのう」

 頭部にはきらびやかな金細工が飾られ、肩にはこれも華美な唐服を着重ね、脚部はスリットの入ったチャイナドレス。紅と金の輝きをオーラとして放出するような。


4:からす座の天華 『カルバス』

「ああ……欲しい、愛が、真実が……あなたはこの渇きを癒やしてくれますか……」

 黒のドレスに背からは漆黒の羽根を広げ、陶器のような白い肌を対比させた儚げな美女。


5こぎつね座の天華 『ブルペクラ』

「こーんにちは! ブルペクラだよ。ペクラって呼んでね。コン、コン」  

 お嬢様風のワンピースを着たケモミミの幼女が小さな手をきゅっと握ってはにかみながら。


6:はえ座の天華 『ムスカ』

「うう……すみません。あの、すみっこで大人しくしてますからウザいとかイジメないでえ」

 ずり落ちかけたぐるぐる眼鏡にぼさぼさヘアーで妙な格言のかかれた文字シャツを着た少女が気弱な声を絞り出す。


7:しし座の天華 『レオ』

「レオだ! 生粋の王。下々よ、我に続け!」

 きらめく金髪をパサッと広げた長身の女性。派手な柄の革ジャンにジーパン姿で堂々と大きな胸をはる。


8:けんびきょう座の天華 『マイクロスコピウム(M・I・C)』

「観察、検証、また観察。勝利はその繰り返しの付随物にすぎないのだよ」

 中世の学者のような紐付きの帽子とモノクルの眼鏡をかけた少女が手にいくつもの試験管をはさみながら。


9:うお座の天華 『パイシース』

「粋でいなせで水も滴るいい女とはこのわたくし。パイシース様のお通りですわ!」

 敬虔なシスター服を捲し上げて腕と足を露出させた威勢の良い少女。肩から斜めにかけられたカバンの紐で、大きな胸部が強調されている。


10:こと座の天華【アルファ】  『織姫』

「はーい、戦闘でもお料理でも繕い物でも。何でも経験豊富なこの織姫さんにお任せですよー」

 たしかに年上感を漂わせながらも、可愛らしい声で愛嬌のある笑みでウィンクする女性。

 


 目の前に並んだ十人の美女美少女。

 彼女たちの名乗りを受け、俺は自分がいまここでやるべきことを完全に理解した。


「なるほど、この娘たちとえっちなことをして戦力の底上げをする。それが俺に課された使命というわけだな」


「ちげーよ なに言ってんだよ馬鹿」


 イルセークがいきなりキャラ変して突っ込んできた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る