バックルームの幽霊

 ある日突然のことである。

 今まで感じたことなんて全く無かったのに、一度意識してしまうともうだめだった。

 ふっと目線を飛ばした先にそれは居て、黒くてひっそりとしていた。

 「最近気がついたんだけど…。」と言って同僚に話すと、その話は瞬く間に広まり、気が付くとそれは立派な幽霊となっていた。

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