伝説

 魔法なんて、と言いながらそれでも魔法を使う。

 永遠の輝きに手が届きそうだった街には、鮮やかさはもう無い。天に言葉を放った。

「変わらぬものを捨てよ」

 だけど私はそこにいたままで、もう既に捨てられているのか、私が変わったのか。

 誰もいなくなってしまった街の中で、私は今日も魔法と共に生きる。

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