零 −ZERO− 白の話
みさか/UN
白い本編
「はあぁ。疲れた。今日も帰って勉強なのか。」
しんどそうに帰っている一人の男子中学生。
「こんな毎日毎日勉強勉強嫌になるわ!!!」
「こんな毎日は消え去ればいいのに。。。。」
そんな願掛けも交えて帰宅していた。
曲がり角を曲がると家だ。
帰るのが憂鬱だ.......。
でも帰らないと....。
そうして道を曲がるとさっき曲がったはずの道の前に来ていた。
いくら迷ったって言ったって約20mも離れているのに何故戻ってきたのか
そうだリングワンダリングだ。きっとそうだ。
そう思い、今度は道路の方に向かってみた。
ここなら一回曲がるだけで、家につく!!
そう希望を抱いて、ちょっとした恐怖心をもって、走って家に向かった。
そして、家につきインターホンを鳴らすため角を曲がった。
すると、目の前にはまたもや交差点の曲がり角にいた。
中学男子は恐怖心に見舞われていた。
ホラーはあまり得意ではなかったからだ。
半泣きになりながら、後ろを振り向かず、家まで走った。
そしてインターホンを鳴らそうとして再度角を曲がった。
そこにはまた交差点の曲がり角が。
少年はもうたてなくなった。
なぜなら2回程度のリングワンダリングならまだしも、
3回目だ。
流石におかしい。
次は4回目だ。死の数字だとされている4だ。
少年はちょうど持っていたケータイで母親に電話をかけた。
プルルル.....4回目のコール音がなった後母親がでんわをとった。
少年は安堵のため息を付いた。
夜ご飯なんだとか今は何時だとか、難なくそのまま家まで帰ろうとして、
鍵を開けてもらい、中に入ろうとして曲がった。
その瞬間ケータイがポケットに入ったままでまた交差点の角に立っていた。
少年はとても焦っていた。4回目になってしまったと。
次は違う道に行って、すぐ曲がり角を曲がった。
するとまた立っていたのだ。
少年は泣いていた。こんな世界はおかしくなって母親に会いたいと.....。
泣きながら走った。1回目、2回目、3回め、Ⅳ回目、5かいめ、10回目、
おかしくなるまで、走った。
何十何百曲がり角を曲がっただろうか、
その都度その都度、精神がすり減っていた。
少年はもう立てなかった。
すべてを諦め、そこに座り込んだ。
少年はもう何回目だと数えながら空を見上げていた。
そこで恐ろしいことに気づいた。
少年の住所が4番地4−4ということに、
今立っている場所がそこだということに。
そう、逃れることはできない。
この無限のループからは、
しまいに泣きつかれ、少年は電信柱によりそり、寝てしまった。
長い永い深い眠りに............。
______________________________________
どうもみさか屋友達です。
今回はホラーの読み切りを書いてみました。
実際にあった実体験を元にして、作っております。
あのときはマジで怖かったです。
ちなみにその後、寺に行くと謎のものに取り憑かれていたそうです。
まじで怖くて泣きそうでした。
皆さんはどうでしょうか。
怖い経験あるんじゃないでしょうか。
後好評ならまだこの系の読み切りを作ります。
零 −ZERO− 白の話 みさか/UN @misakaya
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます