まだ今は、生きてみよう

有莉

第1話

元々は、とても無邪気で明るく

笑顔で活発な少女だった。

純粋で人を信じすぎる為に騙されたり利用されたり、そんな事もあったが

疑うよりも信じる

そんな考えで、

周りにはいつも友達がいた。


ところが、気づかない間に

私の心には沢山の傷がついていた。

この傷について話していくので

ここからは少し暗い話しになる。


「家族」


父親は一つの職が続かず、借金、ギャンブル、酒、女遊びがひどい本当にダメ男だった。

幼少期の私の記憶といえば、友達の家に遊びに行くからと連れていかれた先は20代の女性の家だった。浮気現場に立ち会った記憶は脳裏に焼き付いて忘れる事は出来ない。

パチンコ屋の駐車場の車の中に大雨の日に何時間も置き去りにされた事もある。

会社の金を持ち逃げし、警察沙汰になり行方不明になった3年間、発見したと警察から電話があったのは彼が自殺未遂をして救急搬送された時だった。

車で建物に向かってスピードを出し衝突、押収された車の確認に、母は怖いからついてきて、と、小学4年生の私を連れて向かった。

車はぐちゃぐちゃで、中のシートには沢山の血が付いていた。

一命を取り留めた父に母は病院で離婚届を突き出した。

晴れてシングルマザーになった母は父の借金を背負わされ、私と姉の2人を育てる事になる。


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まだ今は、生きてみよう 有莉 @Yuurisan

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