Fランクで最弱の僕だが、ある日、Sランクで最強と告げられた~どうやら僕にはもう1つの人格があるようです~
【Rye】らい
第1話 主人公は最弱ランク!?
大都市にそびえ立つ一つの建物。
翔莉中高等学園(しょうれいちゅうこうとうがくえん)。
中高一貫校で、エリートが通う、いわば名門校である。
ここに、一人の少年が転校した。
最弱少年、「らい」が。
♪〜
学校だけではなく、学校の周囲まで鳴り響くそのチャイムは、まるで、今日転校してくる一人の少年を迎えているようだった。
先生「日直、朝礼。」
そう先生が告げると、少し遅れて、その日の日直が教室の生徒に語りかける。
霜月「起立……礼」
生徒「おはようございます」
この日の日直は、2-4 生徒会長、霜月 雅人。
挨拶を告げると、生徒は皆各自、自らの席に座り込む。
通常、この後は出席を取り一時限目開始なのだが、今日は違っていた。
そして、これが物語の始まりだった。
最弱少年「らい」が、最強少年になるまでの。
先生「本来なら、出席を取るところだが、このクラスに転校生が来ている。まずは、その子を紹介しようか。」
先生のその発言に、生徒一同はざわつく。
先生「入ってきてください。」
先生はそう、教卓の左にあるドアに向かって告げた。
途端、ドアはゆっくりと開き、転校生が顔を出す。
転校してきた彼は、綺麗な銀髪、透き通る碧眼、そして小柄な少年だった。
らい「……らいと言います。名字はありません。よろしくおねがいします。」
短文を使って話す、特徴的な彼は先生に誘導され、一番後ろの空いている席に鎮座した。
特徴的な転校生に、生徒一同は彼に興味を抱いていた。
……ただ一人、霜月 雅人を除いて。
その後は何事もなく、一時限目が終わった。
終わると同時に、生徒一同はらいの席に滑り込んだ。
中でも、このクラスの人気者、鷹崎 傑は、一番乗りだった。
鷹崎「ねぇ!君ってなんで名字が無いの?」
生徒一同「!!!」
生徒一同はその質問を聞いた途端、らいの席から引いた。どうやら、鷹崎が質問したことは、生徒一同全員が質問しようとしてたことだったらしい。
らい「………」
らいはしばし沈黙すると、小さな声で呟いた。
らい「親、いないから。気づいたら孤児院にいた。名前は……これ。」
らいは上着のポケットに手を突っ込むと、あるものを取り出した。
取り出したものは幼稚園で使うような名札だった。
しかし、そこには名字は書いておらず、名前だけ、「らい」とだけ書いてあった。
それを見た鷹崎はプッと吹き出し、笑ってみせた。
鷹崎「らいって本名だったの!?ハンドルネームとかだと思ってた‼」
らい「………」
らいはそれを聞くと顔をストン、と落とし、少し悲しそうな顔をした。
鷹崎「ごめん、ちょっとイジりすぎちゃったね。」
らい「……別に。いい。いつもの。ことだから。」
らいはそう返すと、机の下に隠れている生徒一同を覗き込んで、一言。
らい「君達は。聞きたいこと。無いの。」
生徒一同「うわぁぁぁぁ!!」
生徒一同はまさかバレると思っておらず、覗き込むようにこちらを見てくるらいに悲鳴を上げた。
らい「………?ごめん、驚かせちゃった。僕の分際で。」
生徒の一人「エッ、いや、こっちがビックリしちゃっただけだよ。聞きたいことは、鷹崎さんと同じことを聞こうと思ってたから。」
らい「……そう。」
質問されるのを楽しみにしていたのか、らいは寂しそうな顔をした。
霜月「じゃあ、俺が質問してやるよ」
らいにまったく興味を示さずに席に座って本を読んでいた霜月が、大きい声で座りながら、そう言った。
言い終わると、椅子から離れ、ズカズカと歩いてらいの机まで来た。
そして、らいを見下し冷たい一言。
霜月「てめぇ、無能力者だろ」
Fランクで最弱の僕だが、ある日、Sランクで最強と告げられた~どうやら僕にはもう1つの人格があるようです~ 【Rye】らい @Raito1211
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