鳥の花

鳥の仕業か花一輪はなひとつ

恋が生まれた雪の里

季節外れの忍び咲き

夢舞う花びら紅の頬


月日重ねて待つ頃は

迷い花に身を代えて

慣れぬ夢に心焦がし

それでもあなたを好きと泣く


一度咲いたらこの花は

根なし草と捨てられる

泣いた分だけ幸せを

いつか運んでくれる鳥




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