伝書鳩

懐かしい君が悲しみの中にいるよと

仲間の伝書鳩がメッセージを残して去った

愛しさと苦しみの衣を脱ぎ捨てた僕が

恋を抱きしめてみても

闇の中へと閉ざされた


あの頃は君の存在が見えなくても

始終僕の側にいた

そんな恋を優越にさえ思えた日々は遠い・・・・・


喧嘩別れした後悔の渦も今は平穏

逢いたいと狂い叫ぶ僕は熱病だった

携帯電話を握る指先から血流が脈打つ

その心はみなぎっていたはずなのに・・・・・

爆発寸前臓器のすべてが停止した


愛した比率は遥かに僕が多かった

今はもう・・・・・

僕の中で懐かしい君は死んでしまった


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