第1話 真相
学校に行くと、毎日のように直樹から、惚気話を聞かされる。彼女が、積極的にきてくるし、放課後に会ってイチャイチャするのが、とても楽しくて、幸せみたいだ。
こっちは、告白どころか、振られる前に終わったのに。失恋して、落ち込んでると、同じクラスの幼馴染のアカネが、慰めてくれるようになった。少しずつ立ち直ってきた。ハートブレイクは、時間が解決してくれている。
それから、2週間くらい経って、放課後、アカネと一緒に帰っているときに、
アカネに、付き合ってくださいって言われた。
恋が終わったばかりで、恋愛とか考えられないって、言ったけど、ふたりで、出かけたりとか遊ぶだけで、いいからって、言われて、押し切られた。正直、心は揺れた。ぼくだって、彼女はほしいよ。
家に帰って、自分の部屋にもどった。
そういえば、毎日のように、やり取りしてたんだけど、アニオタの女の子、ひかりんからのメッセージをぼくの都合で、無視しまくってたのを謝った。
ナオ
「ごめん、
ショックなことがあって、落ち込んでた。チャットアプリもみてなかった。」
ひかりん
「どうしたの?なにがあったの?」
ナオ
「友達に彼女ができたんだけど、その彼女は、自分の好きな女の子だったんだよ。その好きな女の子から、友達に告白したんだって。」
ひかりん
「えっ、なにそれ。それは、かわいそうだけど、ナオくんには、わたしがいるじゃん。もうわたしたち、付き合ってるんだし。」
ナオ
「はっ?なに言ってるの?ぼくはアカネと付き合うか、どうするか、迷ってるよ。さっき幼馴染のアカネに告白されたんだよ。あの第三高校の田中ひかりさんのこと、自分もひそかにいいなって思ってたけど。田中ひかりさんに彼氏ができて、その彼氏が、よりによってぼくの友達で、毎日のように、惚気を聞かされてキツいよ。」
ひかりん、からのチャットが突然、途絶えた。
1時間くらい経って
ひかりん
「ナオくんって、写真の右のひと?左のひと?
」
ナオ
「ぼくは右だよ。左は田中ひかりさんの彼氏の直樹だね。」
ひかりん
「えっ、っ、えっ、、そうなの?それって本当なの??嘘でしょ。わたしが、勝手に思い込んで、勘違いしてたの!なんかおかしいと思ってたんだ。」
ナオ
「いったい、なに言ってるの?全然わかんないよ。」
ひかりんからのメッセージがまたこなくなった。
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