●―雷の鞭(崩れ)

▼『雷(いかづち)の鞭』

https://kakuyomu.jp/works/16817139558732635618

(約三万五千字)



 世界史広範囲の歴史小説をメインで書いている崩れさんの作品です。


 五胡十六国時代を代表する暴君のひとり、赫連勃勃かくれんぼつぼつ劉勃勃りゅうぼつぼつ)の晩年から物語が始まり、史実通りに天寿を全うした……、かと思いきや落雷を受けて墓から這い出してきた!


 再び生を受けた勃勃は、中華で再び覇権を狙うのではなく、ただただ西へ向かって旅をし始め、その持ち前の剛毅さで行く先々で配下を増やし、遂に辿り着いた西の果て、ローマ帝国。

 彼はそこで、アッティラ王と呼ばれる事となる……。


 ローマを壊滅させたフン族は、匈奴きょうど系の部族であったという説がありますが、ここではフン族の王・アッティラと、匈奴の末裔である勃勃という、ほぼ同時代を生きた男を同一人物に仕立て上げ、その上で史実の流れをなぞるという再構築をしており、広範囲世界史で手掛けている作者の面目躍如と言った所でしょう。





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