●―貞う。王に禍あらんか。(崩れ)

▼『貞う。王に禍あらんか。』

https://kakuyomu.jp/works/16817330647812339254

(約三万字)



 世界史全般を広域で書かれている崩れさんによる作品です。


 しょういん)の最後の王である子受しじゅ紂王ちゅうおう)の人生と、その家臣たちを題材にした物語で、「史書と言うのは時の政権の都合で書き換えられて伝わっているもの」という大前提ありきで描かれています。

 よって今作の子受は史書のような暴君ではなく、時に失敗を悔い、時に己の信念を貫く、主人公にふさわしいヒーローです。


 商王室における政治闘争から始まり、周と覇権を争った牧野の戦い、そしてまでを描き切っております。


 ともすればIF戦記になりそうなほど大胆に脚色しながらも、最終的に「これが、このような事情で、後世の史書ではこう語られた」と綺麗に史実の流れへと持って行っている辺り、まさに感服いたしました。お見事!






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