第3話人間の娘縛られる☆

今日こそは教室に行かないとまずいんだけど…ここ何処!?

学園内で再度迷子になっている蒼空。何処かから争う声が聞こえる…

「あなたのような化物が王立学園に通うなど許されるものではありませんわ」

(喧嘩かな?)

「私は化物ではない!人間だ!こんなもの!うおぉおぉォォオオォォオオオォォオオォォォおおお」

バキィン

「アースバインドが!」

「何をしてるんだ!」

蒼空が飛び込むと身長2mはあろう女の子と小柄な女の子3名が睨み合っていた。

「何って魔物を躾ていただけですわ」

「私は魔物ではない!人間だ!」

「魔国の留学生が人間な訳ないでしょう?魔物が化けているに決まってますわ」

「多勢に無勢だし、なにより喧嘩はやめるんだ」

「あら?貴方は魔物のお仲間なのかしら?じゃあ貴方も同罪ですわね?皆やりますわよカースバインド!」

「呪術魔法!?…それは使っちゃダメな魔法だろ!!」

「私は大丈夫だから貴方は離れるんだ!」

「手遅れみたいなだな…」

蒼空と長身の女の子は黒い縄でぐるぐると拘束されてしまった。

「関係ない貴方を巻き込んでしまった。すまない。」

「いや、問題ない。巻き込まれに来たようなもんだからな」

「はぁはぁ…いくら…魔物でも…カースバインドは解けないでしょ?そのままいつまでももがいてなさい」

3人は魔力を使い果たしたのか息が荒い。

「貴様ら関係ない人を巻き込みおって許さんぞ!うおぉおぉォォオオォォオオオォォオオォォォおおお」

長身の女の子は縄を引千切ろうと暴れているが黒い縄はビクともしない…

「くそ!これが呪いの力か!ぐっ…暴れるほど縄が締まって…」

長身の女の子を縛る縄が女の子をキツく締め上げる。

「うぅ…あぁぁ…」

蒼空の顔面に苦しげによろめく女の子の胸がめり込む…

「うぶぅ…お前ら!呪術魔法を使うって事はわかっているんだろうな?」

胸の谷間から蒼空が叫ぶ…

「何をよ?」

「自業自得だからな?身体強化全開!」

バキィン!

蒼空の縄が弾け飛ぶ…

「な!」

逃げようとした3人に弾け飛んだ縄が襲いかかる…

「いやぁぁぁ」

3人は両手両足を後ろで一纏めに縛られ身動き取れなくなっていた。

バキィン!

蒼空は3人に目もくれず長身の女の子を縛っている縄を引千切る…3人は太ももと胸の上下を縄で縛られ苦しそうだ。

「おい…呪いは解呪されると跳ね返るんだぞ?良いのか?」

「良いんだよ…言ったろ?自業自得って」

「た…助けて…」

「俺魔法って使えないんだよね」

「私も身体強化しか…」

蒼空は3人の縄を引きちぎろうとするが跳ね返った呪術の強力さはものすごく蒼空の力でも引きちぎる事が出来なかった。

「無理か…」

「痛っ…はっ…はっ…はっ」

蒼空が引千切ろうと縄を刺激した事で3人の縄は硬く締まり肺を圧迫して浅い呼吸しかできないようだ。これ以上縄が締まると窒息してしまう…

「聖魔法使える先生呼んでくる」

蒼空は職員室目指して走っていく…

1時間後

「あの男何処へ行ったのだ?」

蒼空は忘れていた…自分が極度の方向音痴だということを…

「仕方ない、置いていく訳にもいかんから担いで行くか…」

長身の女の子は3人を抱えて職員室を目指す。3人は羞恥心で顔を真っ赤にしてイヤイヤしているが縛られて身動き取れないので為す術なく皆に好奇心に満ちた目で見られる事となった。

後日3人は退学し領地に帰ったようだが物語とは関係無いので割愛させていただきます。


長身の女の子

身長198cm

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