夜が終わるころ

磨硝子

願い

川に流す前の笹竹から

一枚の赤い短冊が落ちた


それは躰をくの字にして

素早くターンして


星や輪のかざりや繋がれた色々な短冊の間を

器用にすり抜けて草むらに落ちた


露で少し萎びたが

ほっとしたようだった


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