愛と真夏

シュガートーストを愚痴言いながら食べる朝


天はいつもノーテンキだよねと馬鹿にしつつ


歴史でも学ぶかぁ!?と相方に問う


自分ひとりじゃなんにもできないっすよね、みたいな


真夏の爪を切る姿を延々見てる


下界に墜ちた天使の羽を拾った


あたしのかまってを受信した愛


あんたのこと いつも想ってるよって囁かれた


真夏のその細い指はピアノを弾くためにあるの


愛の信号を受け取って 氷をぴとって頬につけた


コーヒーシュガーが床にキスしにいった


図書館に涼みに行く愛のふとももをつねる


ミントアイスなんてよく食べるねって真夏が


不可思議な世界から現実に呼び戻すためのベル


愛のカレーうどんは天下一品だねって頬張りながら


硝子細工のチョウチョが窓の縁で休んでる


今年も真夏の季節が始まりますねって、嬉しそうに


君とならどこまででも歩いていける


愛との思い出、ちゃんと心の標本箱にしまってんの


共通の友人の出産祝いをラッピングする


棕櫚の木の下でピクニックした夏


未来永劫を未来英語に聞き間違ったところから始まるじゃれあい


こうして二人、永遠に喋ってられたらいいよね


銀河の向こうに故郷はなくて 今あなたといられるこの瞬間こそが


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