句集
はる
2022年 1月
《夏》
やがて海へと還っていくビー玉よ
蒼い影おさえつけてく散歩犬
かげろうを浴びながら押す自転車や
翠立つ 夏の道路の石の影
夕闇とシャワーで踊る晩夏かな
《日々》
風鈴が鳴ったような気配
いじわるな女の子の弱音
支配的な人の寝相はミイラ
バリキャリのクレオパトラの腕時計
らくがきのくまの牙
そんなに言うなら自分でやんなよ
神様って結局何がしたいの
おいしい、せいかつ(西洋カツカレーの略)
《春の街》
パステルの絵の具をぶちまけ始まりの朝
やはらかな日ざしのなかをふわり漕ぐ
五月雨や 波形の光はじけ跳び
少年が脇をすりぬけスタッカート
夕映えのジュースおかわりくれませんか
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