沢山のグレーを抱えて

ももいくれあ

第1話

とってもグレーな一日だった。

もう真っ白にも、真っ黒にも

愛想をつかされたようだった。

キレイなグレーになりたくて、

何度も繰り返してみたけど、

やっぱりちょっと難しかった。

いろんなコトに疲れた羽には、

ほこりが沢山ついていた。

ダンボールからちらりとのぞく、

そのグレーな空色は、

アスファルトの匂いがした。

メラメラ揺れるバックライトが、

夜の臭いに吸い込まれていく。

そんな朝を重ねすぎて、

グレーな日々に辿り着いた。

空と海の想いをのせた、

高い風が通りすぎてく。。。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

沢山のグレーを抱えて ももいくれあ @Kureamomoi

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

同じコレクションの次の小説