第4話
とある日のメールのこと、
「飛光、今日暇? 俺、親の手伝いしなくちゃいけないんだけど 桜が遊びたいってうるさくて遊び相手は飛光がいいって言ってるんだけどいい?」
「うん!いいよ!どこか行きたいところとかあるって言ってた?」
「買い物したいって」
「じゃあショッピングモール行こうかな」
「OK 言っとくわ どこ待ち合わせ?」
「私が1時間後くらいに奏達の家行くね」
「わかった ありがとう」
「いえいえ」
そしてそこから1時間、
「お兄ちゃん、これでいいと思う?」
いつもとは違う桜がいた。
「え、めっちゃかわいい」
「そう?ありがとう!」
ピーンポーン
「あ!飛光ちゃん!」
桜は玄関へ走っていった。
「お兄ちゃん!行ってくるね!」
「いってらっしゃい!」
そして2人はショッピングモールへ向かった。
「ねぇねぇ桜ちゃん、桜ちゃんって普段何してるの?」
「友達と遊びに行ったり!でも今日はみんな空いてなくて…」
「そっか、」
「飛光ちゃんは何してるの?」
「え?私?私は写真撮ってるかも」
「へー、写真か、どういうの撮ってるの?」
「なんかオシャレな物撮るね。だからよく探しに行ってるんだー」
「へー、写真っていつから好きなの?」
「小さい頃からかな。うち、お父さんが写真家でよく星空とかめちゃくちゃキレイな写真見てたから私も撮りたい!ってなって撮り始めたねー」
「へー、写真みたい!」
「えー?」
そして飛光ちゃんは写真を取り出した。
私はその写真に心が掴まれた。
キレイだった。
「えー!めっちゃキレイ! なんか見たことある気がするけど…」
「ありがとう、これ自信作で最近流行ってる絵師さんの参考写真になってるやつ!」
「えー!Raiさんの?すごいじゃん!」
「そう!Raiさん知ってるんだ!」
「私の友達でRaiさんのファンがいてさー、」
「そうなんだ!」
「あのさ、オシャレな写真の撮り方教えて!」
「いいよ!」
そして2人で写真を撮りながらのショッピングが始まった。
「あれキレイじゃない?」
「おぉー!いいじゃん!」
「ちょっとまってあそこ行きたい!」
「いいよー!」
「あれかわいい!」
「ホントだー!」
そして数分後2人でカフェに入った。
「楽しー!」
「そう?なら良かった!」
そう話していると1人の女の人が飛光ちゃんに話しかけた。
「あの、あすちゃんですか?」
「はい!」
「私、あすちゃんのファンで!写真家目指してます!」
「そうなんですね~!」
「次の賞は私が勝ち取る予定です!」
「そうなんですね!頑張ってください!」
「ありがとうございますー!」
そこで私はふと気になったことがあった。
「ねえ、飛光ちゃん、1つ質問なんだけど」
「うん、なに?」
「もしかして飛光ちゃんってすごい人?」
「え?そこまですごいわけじゃないけど、この間の新人賞は私の物になったよ」
「えぇー?! すごい人じゃん」
「めちゃくちゃ嬉しかったなー!」
「そうなんだ!私小さかったとしてもそういう賞とったことないからそういう嬉しさわかんないんだよね」
「めちゃくちゃ嬉しいよ!普通の嬉しさじゃないよねー、」
「へー、そういう嬉しさ感じたいなー」
「なんか得意なものないの?」
「得意なものね、」
私は今までの記憶を駆け巡った。
「絵とか?なんていうの?イラスト?」
「え?イラスト得意なの?じゃあイラスト描けばいいじゃん」
「でもなんかねー、」
「あー、そういうときあるよねー」
「うん、」
「じゃあそろそろ帰る?」
「うん」
そして2人で私の家に帰った。
「ただいまー」
「おかえりー」
「お兄ちゃんもういたの?」
「今終わったから」
「そうなんだ なにしてるの?」
「課題」
「終わってないの?」
「やる時間がない」
「大変だね」
そう話し終わるとお兄ちゃんがパッと顔を明るくして話し始めた。
「そうだ!桜!あの話しした?!」
「え?あぁー、特別賞?」
「そうそう!」
「なにそれ?なにか特別賞とったの?!」
「実は私、友達とのノリで児童優秀物語賞応募したらとっちゃったんだよね 特別枠で」
「すごいじゃん!物語も考えられてイラストもかけるんなら絵本とか作っちゃえば?!」
「いやー、それは…」
「飛光も、そう思ってるよ!桜、やらない?」
「別に大丈夫、」
「えー、もったいないよ桜ちゃんはかいたほうがいいって!」
「でも見せる人いないし、」
「それは
「えー…」
「ね?!かこ、桜ちゃん!」
「わかった、少しかいてみるよ」
そして飛光ちゃんとお兄ちゃんは顔を明るくさせて「頑張ってね!」そういった。
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