第4話顔合わせ

 学校も授業が始まりクラスでもそれぞれグループが出来ていた


 僕は孤立してしまったらしい

 それは気にしない僕が気になっているのは

河合さんだけだから

 でもまだ声をかけられていない

 収穫は彼女の顔を見られたこと


 思った通りかなりの美少女だった

 アイドルのような可愛い顔をしていた


 僕は一目惚れをしたらしい

 いや、しかしただ気になっているだけなのかもしれない


 モヤモヤしつつ彼女とどうにか話せたらいいなとばかり考えていた


 河合さんはその容姿からクラスでは結構人気者だった

 近づく機会がない


 そんなある日の放課後

 僕は教室に忘れ物をしたので取りに戻った


 教室の扉を開けるとそこには河合さんがいた それも1人で……


 僕は忘れ物を取りつつ話しかけてみた


『なにかしているの?』


 すると彼女は

『日直の仕事をしていたらこんな時間に』


 初めてまともに河合さんの声を聞いた

 とても可愛らしい声優のような声だった


 僕は緊張していたが勇気を出して続けた


『初めて見た時から気になっていたんだけどもし良かったら一緒に帰らない?』


 河合さんは笑いながら

『え?なに告白しているの?』


 僕は照れ隠しするように


『ち、違う!けど河合さんのこと少し知りたいだけずっと見ていたけど話したことはなかったから』

と焦りつつ言った


『いいよ一緒に帰ろうか』


 彼女にそう言われた時

 多分これは本気で彼女に恋をしてしまったんだと思ってしまった


 帰り道、緊張しつつ

 好きな食べ物や趣味、普段何をしているかなど色々嫌な顔せず話してくれた


 彼女は天使だと心の中で何度も叫んだ

 このまま時が止まればいいのにそう思っていたが現実はあっという間にお別れの時


 別れ際、河合さんが

『木仁成くんって結構面白いね!また学校でね!あ、それと学校ではあまりガン見されるのは怖いから気をつけてね』


 そう言われた僕はあははと冷や汗をかきながら苦笑いしていた


 気をつけようと心に決めた日になった




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