第2話自己紹介

 僕は木仁成。

 入学式が終わり教室に入る

 僕の席は6列ある席の3列目の1番後ろ

 気になるあの子は…残念、隣じゃなかった

 彼女は二列目の真ん中の席だ


 初めてのクラス、少しざわついているクラスへ担任の先生と副担任が入ってきた


 ざわついていたクラスが一瞬で静まり

ホームルームが始まる


 先生の自己紹介と授業についての説明がされた。

 説明が終わると先生から

『それじゃあみんなも自己紹介しよう』

 1人ずつ前に出るスタイルだ


 僕のクラスは36人1列6人男女で1列ずつ交互に座る構成

 気になるあの子は9番目、みんな短めの自己紹介を済ませあの子の番なのだが、

 今はしゃべられないらしく名前を板書し一礼それから先に戻った


 気になるあの子は河合 萌さんというのか

 名前まで可愛いじゃないか

 僕はニヤニヤが止まらなかった


 彼女はどんな声で話すんだろうか

 素顔もまだ見れていない

 とても気になる

 彼女のことを考えているといつの間にか僕の番がきた


 最初が肝心、河合さんに僕のことを覚えてもらいたいと気合いが入っていた


 そして第一声


『初めま@#/』


 気合いを入れすぎたようだ

 クラスはシーンとしている

 こういう時は笑ってくれた方が良かったのに


 恥ずかしくなって適当に自己紹介を終わらせ席へ戻る


 そこで僕は見たんだ

 河合さんが声を出さずに微かに笑っていたこと


 何故か嬉しかったそして益々彼女を知りたくなった


 その後の自己紹介は記憶にない


 私は河合 萌。

 ようやく教室へ入れた

 教室は温かいがあの子がまだ見てる

 チラ見じゃなくてガン見してるよ


 もうやめて、みないで、恥ずかしくなってきた

 マスクのおかげでバレていないだろうが

顔が熱い多分真っ赤なのだろう


 そして自己紹介の流れになった

 黒板に名前書いて終わらせた


 こういう時は風邪引いていて良かったと思う


 そんなことよりあの子の眼力が凄い瞬きすらしてない


 え、なに、怖いんだけど

 ささっと席に座る


 あの子を見ないようにしよう


 それから淡々と自己紹介が進みあの子の番

堂々と歩いていき第一声


 あ、噛んだ

 ふふっ、ダメ笑ってはいけない

 私は声を出さずに静かに笑ってしまった


 あんなに気合い入れててあそこで噛む!?  けど頑張って名前は言えたね

 なるほど、木仁成くんっていうのか


 恥ずかしそうに戻ってる顔を赤くして少し可愛いじゃん


 どんな子なんだろう?少し彼が気になる


 そしてホームルームが終わり下校となった


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