第100話 憧れという原動力

ついにこの備忘録も100話に到達しました。パチパチパチ!


祝100話! というわけではありませんが、今回は自分のことを少しお話したいと思います。


なぜ自分はライターを目指したのか。


自分は物語が好きでライターを目指したわけではありません。といっても物語は好きです。幼い頃から『ドラゴンボール』『ドラえもん』『名探偵コナン』など国民的な作品に触れたり、当時は週刊少年ジャンプやマガジンを購読してました。ラノベも高校生から読み、『キノの旅』や『Missing』にドハマりしました。大学生の頃、一瞬なにかを書こうと衝動的になりましたけど、プロローグだけ書いて、もう書けないと才能の無さに絶望し、早々に筆を折りました。


それから数年後。ひょんなところから、キリスト教の聖書を学ぶ機会を得ました。


そこで出会ったのが『ナルニア国ものがたり』の作者であるC・S・ルイスと『氷点』で知られる三浦綾子さん。出会ったといっても、すでに亡くなられた二人。でも、この二人の著作に触れ、思想に影響されて、自分は物書きを目指すことを決めました。


自分にとって聖書は面白い書物。古びた本ではあるけど、現代に通じる教えが多々あると思っています。宗教かぶれしてんのかよ、と言われるかもしれませが自分は聖書から影響を受けています。今も。


で、上記二人はバリバリのクリスチャン。その二人が書いた物語が世に評価されてる。自分は、めちゃめちゃカッコいいじゃん! と思いました。自分もそうなれたらいいな、と将来の方向性を定めました。


特にC・S・ルイスは『ライオンと魔女』の後書きで「自分にとっての最良の表現方式は神学と子供のための物語」(すいません。ママではありません。)と言っていました。自分の想像ですが、聖書から触発され、内側からこみ上げてくるものが『ナルニア国ものがたり』という作品になり、それが世界最高峰のエンタメ会社のディズニーによって映画化される。 めっちゃ夢がありませんか?


三浦綾子さんの『氷点』も原罪と赦しというキリスト教的メッセージ性を正面から取り上げ、その小説が何百万部と売れ、ドラマ化もされました。めっちゃ夢がありませんか? 人によって好き嫌いがあるかもしれませんが、なんやかんやで聖書には現代に生きる人々の心を刺すメッセージ性があるのかもしれません。


自分はC・S・ルイスのように教養があるわけでもなく、三浦綾子さんのように文学に富んでるわけでもありません。聖書に影響を受けた、ただのいち個人です。小説も映画もアニメも上記二人に憧れを持ってから、たくさん触れるようになりました。


根っからの物語好きだからライターになったわけではなく、上記二人への憧れが自分をライターの世界へと導いた。まさらに彼らへの憧れが創作の原動力なんです。


それから紆余曲折ありながら、今はゲームシナリオの仕事に携わることができています。まあ、どれだけ聖書的世界観を表現できてるかわかりませんが、それでも表現する苦しみと楽しみを味わいながら仕事をできているのだから、現状をありがたく思います。


余談ですが、この備忘録も彼らへの憧れから生み出されたものだと思ってます。後付けの理由っぽいですが。


これからもこの憧れに燃やされて、物語も書き続けていきたいと思います。今後ともこの備忘録をよろしくお願いします。

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