とあるシナリオライターの備忘録
蒔人
第1話 ベテラン作家と駆け出しライターの差
他のゲーム会社のことは知らないけど自分の会社にはシナリオライターが複数いる。
トップにメインライターさんがいて、その下にディレクターのライターさんがいて、その下にサブライターが複数いる。
メインライターさんはほぼメインストーリーを執筆、ディレクターさんは毎月開催されるイベントシナリオの監修、サブライターは各月のイベントシナリオやキャラストを担当する。
自分はサブライターなので指定された月のイベントシナリオやキャラストを書いてディレクターさんに提出する。ディレクターさんからリライトされたシナリオが返ってきてそれを修正。再度提出する。忙しいときはディレクターさんが直接手を入れることもある。
ディレクターさんはプロの作家。一方、自分は書くことが好きな駆け出しライター。
シナリオの専門学校などに通ったことがない自分にとってディレクターさんから教わることは宝を授かるような感覚だ。プロの考え方、視点、細部へのこだわり…日常生活では絶対習知ることができないことを教わっている。お金をもらって勉強できるなんてまさに贅沢の極み!
当たり前のことだが、ベテランと駆け出しの違いの一つは技術にある。
書くことは誰にでもできるが、人を楽しませる文章は誰にでも書けない。楽しませる文章を書くにはそれなりの技術が必要だ。プロの作家はその技術力が半端ない。
プロをプロたらしめるものは思想とか価値観ではないと思う。技術だ。リライトを受けていて特にそう思う。
自分は忘れやすい性格なので、教わった技術をカクヨムに備忘録として残しておきたい。文章練習にもなるため一石二鳥だ。
不定期の更新になると思いますが、よかったらお付き合い下さい。
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