目の前には見覚えのある神様がいた。

「フォフォフォ……久しぶりじゃのユートよ」

「いや、さっきだよね！？「転生したらすぐに洗礼式でした」じゃん！」

「すまんすまん……実は先程の水晶を触った時に記憶を戻させる形で転生させようと思ったんじゃが少し失敗してしまっての……」

「失敗しすぎじゃない？」

「気にしないでくれ」

「……えっと、スキルは『創造魔法』だったけ？」

「そうじゃ、ただし、欠点がある」

「それを先に言え！」

「欠点はの、例えば元の世界でいう飛行機というものは材料が必要じゃ」

「材料？」

「そうじゃ、大きなものは魔力だけじゃ足りないからな」

「なるほど」

「あと、材料が手に入りやすいように召喚魔法を使えるようにしておこう」

「あの…召喚魔法の欠点を」

「欠点はの…魔力が少ないと召喚できぬ」

「うん、まぁわかってた」

「それと、元の世界のものの召喚は其方の魔力のすべてを使うのじゃ」

「うーんと……どれぐらい？」

「そこでじゃ！其方だけに『ステータス』と言うのをやろう」

「え？もしかして、周りにはない？」

「そうじゃ、あったら差別が起こりそうでの……」

「あー……うん、わかる」

「じゃからこの世界では作らなかったのじゃ」

「なんか過去に作った言い方……」

「確かに過去に作ってその世界が滅びたからな」

「……お疲れ様です」

「それじゃ、そろそろ戻すぞ。いつでもいたら心配するでの」

「はい、ありがとうございました」

と言うと、目の前が光に包まれ、目を開くと神殿に戻っていた。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい