第一話 番外編 猫系女子?
◇
「ふう......食器片付け終わった」
私が優君の家に住み始めてから二ヶ月、家事は二人で分担し、お金は優君の両親の仕送りで生活している。
「それにしても一か月の仕送りの料金じゃないでしょ......」
通帳には今月分の仕送り額が書かれていて、そこには四にゼロが五つつほどつく金額が振り込まれていた。
「仕送りで一般人男性の月収と同じ位の金額振り込んでくれるなんてやっぱり金持ちだな」
優君の両親は金持ちでとても優しく、私が優君の家に住むことになる事を報告した時に仕送りを倍にしてくれた。
今その二人はどうやら海外に住んでいるらしくそこで大きな仕事をしているそうだ。
(これだけお世話になってるしいつかちゃんと話をしないとな)
(そうだ、そろそろお風呂に入らないとな)
そう思った私は洗面所に入り、服を脱ぎ、お風呂に入る。
「はあー……一日が終わった後のお風呂は気持ちいな」
こうやってゆっくりお風呂に入る時が一日で一番好きと言っても過言ではない
そう考えていると突然お風呂のドアが開いた。
「り......凜夏? どうしてここに?!」
そこにいたのは優君だった。
突然のことだったため私は少し慌てていた。急いで体を隠し、背中を向け、顔をそちらに向けると、彼はこちらを見ないようするため、顔を背けていた優君が立っていた。
「な......何で入ってきたの?」と聞くと
「い......いやまさか凜夏が入ってるとは思ってなくてな......すまん」
彼はそういうとお風呂のドアを閉めた。
「とりあえず出たいから外で待っててくれる?」と言うと彼は「ああ」とだけいうとそそくさに出ていった。
お風呂をから出た私は洗面所で服を着替えていたが、心臓の鼓動がドキドキして鳴り止まない。
いつもは自分から詰め寄ったりしてからっかていたりして優君が顔を赤らめているところを眺めていたが、今鏡に写っている自分の顔は耳まで赤く染まっていて鏡を見れば見るほど恥ずかしくなる。
私は急いで服を着替え終わりすぐに扉を開き急いで自分の部屋に戻った。
その夜、ドキドキしっぱなしで結局朝まで眠れなかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます