転生するので来世のパラメーターをラブコメ要素に注ぎ込んだ結果
@kuraki_ayumu
第1話 天下分け目の間
…「あれ、ここはどこだ?何も見えない。いや見えるのか?白い空間なのはわかる」
神様「やぁ!」
目の前にはあたかも神様と言わんばかりの胡散臭い格好をした人がいる。
…「誰だ、ここはどこなんだ、俺は一体どうなってるんだ!あ、そういえば俺あの時車にはねられて死んだんだっけ」
神様「御名答!!君は前世で死んで今は魂だけががこの審判の間に呼ばれたというわけなのだよ!」
…「ふっ、そうなのか笑てっきり俺は地獄にでも落ちるのかと思ってたよ。」
驚くこともせず察したように答えた。
神様「いやぁさ、まぁ天国も地獄もなくてこの審判の間で次の行き先を決めることになっているのだよ!ただ前世の行いによって行き先がちょこーっと変わるんだけどね?見たところー、交通事故で死んだみたいだね。しかも猫を庇ってなんて君に似合わない死に方してるのね笑」
…「なんとでも言ってろよ、」
内心、ニートになって周りに迷惑しかかけてこなかった彼にとってこの死に方は少し満足していた。
神様「こういう死に方されるとねー、こっちも無下に行き先決められないんだよねー、じゃあこうしようか!君の願いをなんでも一つだけ叶えてあげよう!なんでも思い通りになる力とかはダメだよ〜あくまで一つ!」
…「本当か!?」
神様「ああ!!なんでも言ってみたまえ!」
…「うーん、いざとなるとなぁ、すぐには出てこないんだよなぁ。」
神様「後ろが詰まってるからなる早で〜!」
…「むふふ..」
神様「いやぁ、流石に人間根っこの部分は変わらないんだねぇ!」
…「な、なんで俺の考えが読めたようなことを」
神様「神ですから!」
神様はドヤ顔で胸を張ってそう言い放った。
神様「その願いで本当にいいのかい?」
…「あぁ!」
突如目の前にゲートが現れたようだ。神々しく光り輝き、ここが人知を超えた場所であることがよく分かる。そうすると神様は改まって、
神様「ここを通ると来世だ。君の未来に幸あれ」
…「ここから先が来世。なんとも不思議だな。神様色々世話になったよ。来世では頑張ってくる。それじゃあ。」
魂はそう言ってゲートの中に進んだ。
…「ーここはどこだ?そうだ!神様に転生されたんだ!ーおぎぁぁぁぁぁ!」
ユリカ「まあまあ元気なこと、きっとあなたのこと怖がっているのよ」
ニセル「そんなこと言って、ママの顔が怖いんでちゅよねー!」
…「ーあぁ、おれは生まれ変わったのか、ん?でも記憶はあるぞ?ん?まぁいい、俺の願いが叶うのを楽しみにするか!ーおぎぁぁぁぁ」
ニセル「ほんと元気だな!ニート!!」
ニート「へ?ニート?何?俺のこと?まさかなぁぁ?ははは」
ユリカ「元気なことはいいことですよ!良い子に育ってくださいね!ニート!」
ニート「あー、まじか、俺の名前ニートやん。…、まあじかあああああよおおおおおお、」
そうして彼のネクストライフは始まったのだった。
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