第41話椎名胡桃ルートBADEND

 

「これがセンパイと私が知り合っていた事実であり、天神舞亜がお姉さんを事故に見せかけ殺したのがセンパイが知りたかった事です」


「正直今でも信じられないが、まさか舞亜さんが姉さんを事故に見せかけ殺したとは」


 私のドス黒い気持ちはセンパイには隠した。なので話したのは天神舞亜の真実と私とセンパイが小学生の頃に知り合っていた事とお姉さんの事だけだった。


「でも思い出したよ、確かに小学生の頃に遊んでいた女の子がいた。それがお前だったんだな椎名」


「前みたいに胡桃って呼んでください。私もセンパイ呼びはせずに彰人君と呼びますから」


「それじゃあ胡桃……お前が姉さんと最後に会った日俺の事を何か言ってなかったか」


「彰人君は反抗期って事しか聞いてないです」


「そうか、ならいいんだ」


「どこに行くんですか」


「天神舞亜の所だ、胡桃から聞かされた事が真実なら一度問い詰める」


「一人じゃ危険です、それにもう遅いですよ。また明日の放課後にしましょう」


「すまん、胡桃の言いたい事も理解できるが。これは俺の問題でもあるんだ」


「彰人君!!」


 彰人君は制止も聞かずに部屋から出て行き玄関から外に出る、急いで靴に履き替え。

 彰人君の後を追いかけようと外に出た時彰人君はもう見えなくなっており、私も急いで天神舞亜の家、天神組に向かおうとした時。


 背中に何かを当てられた感触があった。


「……え?」


 振り返る、黒のパーカーを着た人物が立っていた、当てられた背中を触る、赤い血がべったりと手に付着していた。


「あきとくん……」


 地べたに倒れるが力を振り絞って彰人君を追おうとするも黒のパーカーを着た人物が邪魔をするとフード外す。


「てんしんまいあ……」


「あーあ彰人君と付き合わなきゃよかったのにね。胡桃ちゃん……!!」


 背中に刺されていた包丁を抜き、再度他の場所に刺される。


「もう胡桃ちゃんのせいだよ。胡桃ちゃんが現れなければ誰も死なずに済んだのに、私も冬華を殺さずに済んだのにさ……!!」


 抜いて刺して、抜いて刺して、それを繰り返す。


「あれ? もう死んじゃった……」


「お嬢さん……」


「それじゃあ後片付けよろしくね、今から急げば彰人君が着く前に間に合うかな……?」


 腕時計で時間を確認する天神舞亜は残された強面のヤクザに椎名胡桃の死体の片付けを命じて、停めていたクルマに乗り込み天神組まで帰る。


「彰人君こんな時間にどうしたの?」


「ちょっとお話ししたい事があって」


 天神組がどこだか知らなかったのでスマミフォンのマップアプリを使って、着くことができた。

 呼び鈴も何も押してないのに自動で門が開いて、天神舞亜が現れた。


「そう……私もさ彰人君と話したい事があってさ。まぁ入ってよ」


「ありがとうございます」


 このすぐ後に俺は天神舞亜に捕らえられ、二度と日の光を浴びる事ができずに死ぬまで地下牢と思われる所で監禁され人生を終えた。






 きりがいいので連載はここで一旦幕を閉じます……けど完結ではありません!!


 また新たに別ルートを用意させていただいています別ルートについては秘密とさせていただきます。

 それではいつかまた会える日を。

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