色鳥(いろどり)
小春かぜね
単身赴任編
第1話 プロローグ
この物語はフィクションです。
設定、登場する人物、団体及び名称は一切関係有りません。
……
俺はとある企業に勤めている。
俺の仕事の中で、唯一纏まった休みが有るのは、年末年始だけと言う少し特殊な仕事だ。
企業の名目上、土日祝日は休日扱いに成るのだが、日曜日以外は交代で出勤しなければ成らないので、俺の場合、
但し、有給休暇は比較的取得しやすいので、一応落としどころは有る。
更に俺は今、応援派遣の名目で出向しており、単身赴任生活をしている。
その為、家族とは月1回位しか会えない。
けど、里帰りの旅費は会社から支給されるので、これは有り難いことだ。
里帰りの費用も馬鹿には成らないからだ。
まぁ、俺の仕事話はこの辺で良いか。
☆
俺の家族は5人家族だ。
妻との関係も良好だ。(俺の中では)
3人子どもが居るが、全員女の子で有る。
義理の長女で有る宮子とは、長年犬猿の仲だったが、やっと最近打ち解ける事が出来た。
宮子は大学生に成り、宮子の大学生活も大分過ぎた所で有るが、やっと此処で家族が1つに纏まった感じで有った。
けど、俺は現在、単身赴任生活をしているので、折角纏まった家族でも気軽に会えなければ意味が無い。
一見問題無さそうな家族には見えるが、実は問題が有る。
それは、同じ義理の娘に当たる、次女の咲子だ。
この咲子は、何故か俺の事を好いて咲子が夏休みの時、単身で俺の元に遊びに来た。
咲子は俺に、色々とモーションを仕掛けて俺を誘惑してきたが、俺が一番好きなのは咲子では無く、妻で有る小春だから、なんとか我慢する事が出来た!?
俺は咲子の好意を断って、咲子もそれを受け入れたので、一件落着かと思っていたが、最近に成って、また咲子は俺に好意を持ち始めた!
その事に関しては、母さん(小春)や宮子も警戒しているので今の所は問題無いと言いたいが、今後の行方がどうなるやら……
俺の本当の娘は三女で有る真央で有るが、この真央が他の娘達と比べて、俺(父)に対して興味を余り持っていない……。なんと言えば良いのだろうか?
少し距離感が有るのが、俺と真央の関係で有る。
宮子の場合は、俺に直ぐに突っかかって来るし、咲子の場合は俺にべったりだ。
宮子と咲子とは、養子縁組をしていないので、実は言うと結婚が出来る関係で有る。
宮子が養子縁組を思いっきり拒否したのが原因だが、咲子は宮子の実の妹に成るので、その影響で咲子も養子縁組が出来なかった……
宮子と仲が良く成ったのは良い事だが、宮子が咲子の様にモーションを仕掛け始めたら、母さんはきっと怒るに違いない……
そんな状態に成ってしまったら、俺の家族は絶対にバラバラに成る筈だ……
これが、今の家族状況と俺の仕事状況だ。
これからは今までよりも、仕事と家族を両立させて行きたいと思いながら、今日も俺は仕事に励む……
今度の里帰りを楽しみにしながら……
……
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