三題噺.094:お湯、能力者、読者②

 初めて風邪で寝込んだ和郎は、母に手厚く看病された。重湯おもゆを飲ませてもらうと体が芯から温まり、ベッドの傍にいてもらえると安心して眠れた。やがて元気になった和郎には、母が不思議な魔法使いのように見えていた。

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