三題噺.084:砂漠、おにぎり、父

 砂漠を彷徨さまよう男は旅人に出会った。互いに疲弊した様を認め、最期の味にと米粒を取り出す男に旅人はあやかり、僅かな水を託す。

 やがて両者が事切れた後に酷暑で炊けた米は、通りかかった別の旅人が田夫でんぷこうと思い食した。

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