三題噺.074:花火、こんにゃく、幸福

「このお酒なんだっけ?」

「コニャック」

蒟蒻こんにゃくみたいよね」

 酢でも蒟蒻でも振り向かない彼は、夜の洋食店でも健在だ。外でサプライズの花火が打ち上がっても動じない。そんな彼が口を利くから、きっと私は幸せ者だ。

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