都坂軍事戦記

鳴瀬楓

入学篇

第1話 都坂軍事学園

 ここが新しく通う学校か、と目線を上に上げる、そこには見た事無いような大きな建物が立っていた。

「ここが僕達が通う都坂軍事学園か」

「凄い建物ですね竜人君」と隣にいる少女が訪ねてくる。

「そうだね凄い建物だね」 今話していて隣にいる少女の名前は美坂 優奈 少し前から僕の家に居候している15歳の少女だ。

「じゃあそろそろ入ろうか」

 と、僕達は1歩踏み出して学校の敷地内に入る。



「ん?何かあそこだけ人が集まってないか?」

「何ですかね?行って見ましょうか」

 と言われ僕達は人が集まっている場所に小走りで進んだ。

 その中を覗いてみると、そこには先生かと思われる人が何かを配っていた。

「とりあえずこの集団の後ろに並ぶか」



 そして僕達の番がきた。

「名前を教えて貰えますか?」

 と尋ねられたので

「天宮 竜人です」


 僕は応える。

「天宮 竜人さんですね」

「それじゃあこれが天宮 竜人さんの生徒手帳です」

 と渡された。

 そしてその場を後にして生徒手帳を見ていると、入学試験の時に測った適正値と氏名が書いてあった。

 ちなみに適正値とは、ブレイダー、ガンナー、マジシャン、の3つがあって、この3つがこの学校の学科になる。

 ちなみに僕の適正値は、ブレイダーS ガンナーC マジシャンEとブレイダー科に入れと言わんばかりの適正をしている。

 そんな事を考えてる内に優奈が小走りで駆け寄ってくる。




「おぉ、優奈も終わったか」

 僕がそう声を掛けると

「はい!」

 と凄い笑顔で答えてくれる。

「どうしたんですか?そんな悩んだ顔して」

 そう言われ、僕はどんな顔になっていたと思いながら

「何でもないよ」



 そんな事を思っている内に、入学式の時間が迫ってきていた。

「優奈、もう少して入学式だから急ごう」

 と学校の案内板を見て、入学式が行われるホールに向かった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る