あー、あったかーい

 つい数日前までは夏日になろうかという気温で汗ばむほどだったのに、今週に入って上着が手放せない日が続いていました。

 今朝の集合場所でも、「寒いねー」という会話が飛び交いながら出発。


 そして、いつものように登校班を見送って、校門前で旗持ちをしていると、四年生のリオンちゃんが私を見るなり駆け寄ってきます。

「えっ!? なに、なに?」

 身構える私の右手を、彼女の両手で包み「あー、あったかーい」と笑顔を見せました。

 そこへやってきた友達の子に「ほら、あったかいよ」と私の右手を差し出します。

 その子も両手で触って「ほんとだー」と言ったけれど「いや、こっちの方があったかいよ」と別の子の手を左手で指さすと、リオンちゃんが確かめて「ほんとだー」


 結局、一番暖かいと認定された友達の手を、リオンちゃんが両手で包みながら校門の中へと消えていきました。



 校門前でしか会わないのに、色々と絡んでくれたリオンちゃん。彼女も五年生になり急激に背が伸びると同時にあいさつを交わすだけになってしまいました。

 さびしい気持ちはあるけれど成長の現れで、高学年あるあるです。

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