第2話 お盆の入り

暑い 蒸し暑い


冷感シーツを敷いて

ノースリーブの寝巻きを着て

羽のない扇風機を回しているのに

なんだか寝苦しい


シェーカーに氷を目一杯ぶちこみ

粉末の青汁と少しの水を入れて

シャカシャカと振ったら


シェーカーの外側に水滴がぴっちりとついて

振るたびに飛び散った。


乾いたタオルで包んでみたが、すぐに湿ってしまう


蓋を開けてグッと青汁を飲む


クールダウンしてホッとしたところで眠ってしまったらしい


⭐︎〜⭐︎〜⭐︎〜⭐︎〜⭐︎〜⭐︎〜⭐︎〜


夢を見た


出てきたのは子供の頃のおじいさん

私は当然 その頃のおじいさんを知らない


なのに何故か隣にいる


飛行機のおもちゃを、持っている


「あ」


目が覚めてしまった。


⭐︎〜⭐︎〜⭐︎〜⭐︎〜⭐︎〜⭐︎〜⭐︎〜


思えば 今日は盆の入りだった


「こちらの世界へいらしているのだな」

改めて思った。


「しかし、おじいさん 何を言いたかったのかな?」

あれこれ考えている自分がいる


思わず仏壇の前に座り込む朝の時間である。




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