その127、校内放送(2)(※『さっちゃん』で間違いありません)

 それは、うちの近所にあるスーパー・Jでの出来事でした。

 その日、私はレジに並んでいました。ところが、いつまで経っても列が動きません。

 不審に思って先頭を見ると、ひょっとこの顔をした怪人がレジ前に立っていたのです。

「お前を持って行ってあげよう」

 そう言って、怪人はレジのおばさんを連れ去ろうとしていました。

「そこまでだ!」

 そこに現れたのは、おじいさんとその孫らしい女子高生でした。二人が何かを唱えると、途端に怪人は逃げていきました。

 その後、おじいさんはおまじないを教えてくれました。

「ショーシ、コーレーカ―、ダケデショ」

 これを三回唱えると怪人は退散するらしいです。みんなも持って行かれないように気をつけてね。

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