脚気

 ビタミンB1が欠乏して起きる病気。かつては感染症だと考えられていた。『日本書紀』や『続日本紀』には、すでに脚気と似た症状の病の記述がある。

 白米を日常的に食べることができる上流階級の間で広まり、江戸時代 徳川将軍の幾人かも脚気で苦しんだとされる。

 明治の文豪 森鴎外(森林太郎)が、陸軍で対策に当たったことでも知られる。農学者の鈴木梅太郎が 後のビタミンの概念を提示したが、すぐに受け入れられることはなかった。

 現在でも、白米のみの食生活でビタミンを摂取できず、脚気を患う例が報告されている。


 『戦国小町苦労譚』に脚気の記述が出てくる。

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