2.1

「お母さん、あの話ってタイトルなんて言うの?」

「あの話?」

「僕が小さいころ話してくれた、光と闇の話」

「ああ、あれは……なんだろうね?」

「どういうこと?」

「あの頃あんたは新しい話を何でも聞きたがってねえ、聞いたことある話だと愚図るから最終的にその場で考えた話を話しててね。その中で生まれた話だから特にタイトルとか考えてなかったんだよね」

「へえ」

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