理想連想〜ファンタジーステータスを持って生まれる世界で最弱ステータスを選ぶ〜

第1話

人間とは愚かなものだ。

得する為なら何でもする。

もし、転生後のステータスを決められたら、最強にするだろう。

この小説を読んでいる少年少女、老若男女、諸君もそうだろう？

ん？何の話だって？

………おっと、俺は時間が無いんだ、後は、「コイツ」に聞いてくれ。

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普通に生まれて、普通の能力で、普通の才能で、普通に暮らして……

普通に死んで。

普通が好きだ。

才能があると、それを極めようとする。

逆に、才能が無いと、いじめられたり、人生に飽きる。

俺は何もかもが普通だ。

……負け惜しみだって？

まぁ、俺をよく知らない人はそう思うだろう。

よく考えてみろ。

自分の人生なのに、才能があったらそれをやらさせられるんだぞ？

本人が良ければいいと思うかもしれないが、それは表であって、単純に断れなくて仕方なくやってるのがほとんどだ。

そして、それを極めた末、その苦痛を忘れる。

その苦痛が風化するから、自由に人生を送れない。

才能が無い辛さは、才能がある人も無い人も分かるだろう。

だが、普通はどうだろう？

自由に生きれて、辛くもなくて、苦労しないし大変でもない。

……これ以上、何を求める？

何？これでも分からない？

……しょうがないな。

そんな君たちに、俺が身を持って、

教えてやるよ。