第2話背伸び

 高校2年の秋も本格に冷え込みだし

 人肌恋しいが、皆んなの口癖の様になっていた

 高校生の1か月は濃く短い

 状況も心境も人間関係も恋人も変わる

 先月は昔だ


 放課後、駅ビルのファミレスでくだらないけど

 私達にには大問題なくだらない話しをしていた

 ランが今から彼氏連れてくらしいよ

 ハイスペックな大学で、実家お金持ちで、外車だって。ゆっぴが話し始めた

 私は話し半分しか聞いて無かった

 学校からのプリントに保護者名と判子を押して提出しなくてはならなくて

 何度も親のふりをして書いた保護者欄について、先生グチグチ言われたばかりだったからだ。親に頼めばいいのだけど、ぶつくさ言われたく無い、ただそれだけの事にこだわっていて、誰に書いてもらおうか?プリントを睨みつけていた。

 ランの男の子前だけ使用の少し高い声がした

 簡単に自己紹介をして

 私はプリントをまだ睨んでいた

 ランが、

 花、たがが保護者名書くだけなのに

 この子頭抱えてんの。と彼に話していた

 窓のないビルのファミレスは時間を忘れてしまう

 ランの彼がプリント見て良い?とプリントを手に取った

 判子あるの?と

 あります。

 オレで良かったら代筆しようか?

 3つ歳上だとゆうその彼は

 すごく落ち着いていて、なんだか全てを任せても良いんじゃ無いか?と思わせる雰囲気を出していた


 このプリント学校に迎えに来れますか?って内容だけど、どうするの?と

 タクシーを呼ぶ予定です。

 私は彼の顔はろくに見ないでボールペンの先だけ見ていた


 迎え行こうか?

 は!として、は?となった

 ランの顔が歪んだ

 タクシーって言ってるならいいじゃん

 ならランを迎えに来てよ!


 ランの言う通りだ、彼女のランを迎えに行けばいいのに

 ランは親が迎えに来るんだろ?

 花ちゃんは?親は?

 ランが食い気味に話した

 花の親入院してるからこれないの!

 一瞬ランの言葉に彼氏顔が曇った

 ランは行こう。先帰るねと言った

 彼氏はじゃあトイレに行ってから帰ろう

 そう言うとトイレから戻り

 私に小さな紙を渡して

 何かあったら連絡して、力になるから

 と、書かれていた

 ランに、花はアザとい!と言われた事を思い出した。

 結果論はアザといのかもしれない

 友人の彼氏が連絡先を渡して来たのだから

 心の中に年上への憧れが確実に生まれた

 車、頼りがい、お金

 自分も大人の仲間入りをしたような高揚感


 翌日も友人2人と同じファミレスに居た

 窓が無く時間を忘れる。

 後ろから私たちの席ポテトを摘んで勝手に食べられた!

 正直かなり驚きバクバク心臓が鳴った

 背の高い年上の男の人が2人

 奢るから一緒に食べてもいい?と

 ナンパだ。ナンパ、ナンパ、、

 頭に靄がかかって全てがスローに感じた

 気がつくと彼らは一緒に座っており

 断る間を与えないほど話しが上手く

 気がつけば大笑いしていた。

 4つ年上のジュンさん

 帰りは歩き?と、オレも歩き!

 ちなみに新しくできた大通りのコンビニの近くのアパート、寂しい1人暮らし

 あ、家の近くだ。

 思わず口に出た、じゃあ送るよ暗いし、大丈夫連れ込んだりしないから!と

 私は騙される怖さと知らない怖さ、初めての怖さそして、それを上回る好奇心。

 ジュンさん送ってもらっうことにした。

 笑い話をしなが、秋独特の夕方に起きる霧が私の顔を隠してくれる

 田んぼの水分が蒸発するのだ、明日は晴れだろう

 さあ、ここでお別れ、ご馳走様でした。

 私はセリフのように話した。

 ちょっといいかな?とジュンさんが言った

 オレ明日から二ヶ月出張でいないの

 初めて会ってこんな事言われたら困るだろうけど。

 はい。とアパートの合鍵を渡された

 花を信じる。可愛いと思った、彼女になってください。

 私は昨日羨ましいと思った事が目の前で起きて、しかも1人暮らし、合鍵、

 私はまるでシンデレラ気分だった。

 馬車はどんなですか?と聞いてしまいそうな気分で、

 車は何を乗ってますか?と聞いていた

 ランヘの嫉妬が顔を出した

 アメ車だけど、嫌い?

 イヤ、彼氏がアメ車デー!とゆう会話でしか聞いた事がないが

 自慢気に話していたのだから、きっと良いのだろうと。スペックが頭にパンパンで

 身長何センチですか?183

 気がついたら質問だらけしていた

 舞い上がっていた


 明日から二か月いないのに、今日答えが欲しいんだけど?ダメかな?

 考えられて出張先で振られたく無くて。

 ゴメンね。

 毎日電話するから。

 キラキラしてたわけでもない。

 キュンとしたわけでもない

 年上、1人暮らし、合鍵、アメ車、183

 に舞い上がったのだ、大人の女の人として

 認められたような気がして。


 私でよかったらよろしくお願いします

 そう言って頭を下げた

 ジュンさんは

 よかったーと言うと私をギュッ軽く抱いて

 口に軽くちゅ!とキスをした。

 家に帰り口ずさむのは恋愛の歌ばかり

 ほわほわした気分で。

 日記を書きだした。

 付き合った日。ハート

 好きな人が欲しかった、すごく好きな人が

 でももう、私の頭の中はジュンさんでいっぱい。大好き!

 なんだ、恋って簡単に大好きになるじゃん。

 浮かれてウキウキが止まらなかった





 ま








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