米国宇宙開発秘話

ネトフリの 『古今東西の“なぜ”を早わかり・宇宙開発編』を観ました。

アメリカから見た宇宙開発物語です。


驚いたのは人類が宇宙に進出したのは、

そこが「最後の開拓地」だからと言うことではなく、

第二次世界大戦に使われた核兵器への恐怖からだというのでした。

その頃のミサイルは近距離しか飛ばず仮想敵国の領地まで届かなかった為

大陸弾道弾ミサイルを開発することになります。


大陸弾道ミサイルは宇宙を経由する、

だから宇宙開発がなされたということなんです。


この宇宙開発でいつもいつもソ連に負けていたアメリカが、

月面着陸で逆転勝利しちゃった表現されていたんですけれども

この表現の仕方が独特で意見にも愛国的だなと思いました。


まあ、率直に言うなら、しょうしょう、右ががかってるかなって印象です。

ソ連が先に、宇宙に進出し、ガガーリンを飛ばし、女性宇宙飛行士も飛ばす。

なんだかんだと点数が入り、5対0で米国が負け、なんて言ってたのが

月面着陸のあとで0対1で米国の勝ちって。

盛りすぎじゃない? (笑)



もう一つ興味深かったのは、

核の脅威が軽く見られているということでしょうか、

米国の小学生たちが、日本の小学生のように机の下に飛び込んで、

頭を押さえているシーンがインパクトありました。

地震や災害と同じ扱いをしている……(笑)

そりゃあ、地震は怖いですが、核兵器は別格です。

放射能は、頭を抑えた程度では防げないと思うのですが、どうなんでしょうか。


この『古今東西の“なぜ”を早わかり』は、

かなりアメリカに都合よく編集されていると感じました。

もちろん私は宇宙開発の真の目的はわかりませんが

この分だとつぎに大統領になるひと、

たとえばトランプさんあたりが、

月に一番乗りしたのはアメリカだから、

月の領土はアメリカのものだ

ということを言い出しかねないなと思った次第です。


アームストロング船長の、「人類にとって大きな飛躍」というのが

絵空事になりませんように。


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