『クラッシャーにゃんこ』と呼ばれて
自慢させてください。
うちで揃っている食器はありません。
みんな、一つ以上壊れたからです。
犯人は、わたし。
まずは、白地に青バラが入った大きな皿。
5つあったんですが
2つ壊しました。
「おばあちゃんの遺品だったのに」
義母がボソっと言いますが、
しつこく言わないのが彼女流。
それだけでなく、
小さな小鉢も壊して5つ揃ってのが2つになりましたし
透明な皿も壊して、5つ揃ってたのが3つになりました。
壊したのは洗っているときに
うっかり、落としてしまったからです。
3人で2つは使えないので、
新しい小鉢を買ったり、
透明な皿も、新しく買ったりします。
車も壊します。
バック駐車が難しい~~~!!
駐車場が小さくて、
せっかくピーピー
警告音が鳴っているのに
「ええい、ままよ」
とぶつけちゃう。
4月27日で通算3回、ぶっ壊しました。
そのたび、センサー付のバンパーがイカれて
高い修理代を払うハメになる夫。
「きみの貯金から、援助してくれ」
全額、弁償しろとは言わないのです。
優しい人だ。
27日の車が壊れたときは、
バンパーがさかむけになって
ギザギザの破片が剥き出しになって
そうとう、ひどかったので、
修理代がかなりかかったはずですが
わたしが出したのはほんの一部でした。
「警告音が鳴ったら、
ぜったいにバックしちゃいけん!」
夫はこのことを、何度も言います。
お金のことは言わないけれど
車の技術に関してはうるさいんです。
そんなに言うんだったら
雨の日に車を運転させないで欲しい><
ただでさえ、背後が見えにくい雨の日。
モニターはアテにできないし
車幅はわからないし
どこまでバックしてるかもわからん……
そのために警告音があるんだけど
気持ちが焦ってると
無視しちゃうんですよねー。
わかるよね?
あまりに毎回、いろんなものをぶっ壊すので、
とうとう、婚家では
『クラッシャーにゃんこ』と呼ぶようになりました。
わたしはもう57歳なのに、にゃんこ……
わたしの威厳をかえせ~
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます