ツイッター、炎上す

今年の3月8日に、Sさんとツイッターで大激論しました。


Sさんは、核戦争後の世界を描いた映画

The Day After とか『渚にて』とかの影響で

新興宗教が興った。今回もまた、

なにか起こるんじゃないかと心配しました。


そこでわたしが、仏教もキリスト教も

興った当時は新興宗教だったんだよと答えると、


影響があったと言いたかっただけだ、というSさん。


わたしは、なんでもかんでも鵜呑みにするのが

日本人なのか、そうじゃないと信じたいと答えました。


議論はそこまでで終わりましたが、

暗い世相を反映した暗い作品が、

より世界を暗くするみたいな言い方には

わたしは反発します。


「推理小説は殺人を正当化する」とか

「漫画は子どもをバカにする」とかいってた時代と

この言説は、似たところがある。


暗い作品があったっていいじゃないか。

「こんな世界は嫌だ。もっと未来に希望を持とう」

と思う人だって、出てくるかも知れない。


なにかを発言したり、行動したら

影響される人は必ず出てくる。

いちいち気にしてたら、息が詰まる。


ある発言が危険だからやめましょう、なんて言ってたら

どんな発言が危険なのかわからないから

ふつーのことだけ言って、お茶を濁そうってことになる。


そして、問題のほんとうの解決法は、見つからないままになってしまう。


影響があるからと問題視する人もまた、自分の影響力を考慮していないんですね。

Sさんはコミュを運営しているし、

ある企業で表彰もされている。

普通の人よりも、発言には慎重であって欲しい。


振り返ればパソ通のニフティ時代。

海外ドラマの集まりで、いつのまにか会長になってしまったわたしですが

NHKで当時放送していた

ER(緊急医療室)という番組を巡って議論になったことがある。


わたしはERを、アメリカでは暴力番組だと指定されていると言ったけど

会長の立場では、こういうことを言ってはならなかった。

どんなにイヤな番組だろうと、

つねに平等でいなければならなかったはずだった。


上に立つ者って、難しい。

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