第4話 その日は

俺は今日、彼女にプロポーズする!

今日を逃せば彼女に婚約を言い渡す機会は一年はないだろう。

というのも、俺は最近までアメリカにいた身だ。これが終わればまたすぐにアメリカに飛んでしまうだろう。その前に何としてでも掴み取るのだ。

すぐに俺は花屋にへと足を運んだ。

むむ?今日は何故か赤いこの花がたくさんあるな、、ざっと二百本はある。

よし!とりあえずこれに決めた!

「すみません!この花を五十本!」

「わ、分かりました!」

こうして俺はその赤花を手に入れ、そして、婚約指輪を胸ポケットにしまって、彼女との待合の場に急行した。

そして、なんやかんやあって俺たちは橋の上にいる。

さあ!今こそここでプロポーズをする時だ!

「〇〇さん!」

「は、はい。」

「俺は〇〇さんの事が大好きです!この花束に誓って!指輪に誓って!あなたは生涯をかけて愛します!俺と結婚してください!」

決まったぁあああああ!花と指輪を出すタイミングも何もかも計算通り!

「・・あの△△くん。」

「はい!」

「・・なんでその花にしたの?」

「えっ?」

これはって、、、そんなの綺麗で君にとても似合いそうだったし、、、、

「その花はね、、カーネーションよ。今日は母の日だもの、お母さんにあげる花を渡してどうするの?」

「・・あ」

しまった、、、、、

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る