第17話 耳がキーンって
ジャック一行はお宝さがして一儲けのためにアルファ惑星へと向かっている。
世界初のワープV5の速度で約三時間で到着する。
なぜか謎のスパイが船に乗り込んできていたが、ワープドライブのおかげで助かった。帝国のヒーローになるとかなんとか言ってたから単独犯だろう。
ということはこの行動は誰にも言っていないだろうし、情報はまだどこにも漏れてはいないだろう。
とはいえ情報漏洩は避けたいからあまり外で話すのもいけないし、飛行時間に関する内容もアウトだろう。
初のV5は正直言うとワープ酔いしそうだ。
ワープ前にご飯を食べなくてよかった。
景色も宇宙船自体も何か歪んでいるような、ネオンのように発光しているような、そういった感じに見える。
寝ても気持ち悪いだろうし、耳もキーンとしてきた。
ガムとかを買い込んでおくべきかなぁ。
ナビのチャーリーは大丈夫かな。
フクロウのコノハも気になるな。
最適化と基本搭乗者に登録しているから、消えていなくなってるってことは無いと思うけど。
自室に戻ってコノハの様子でも見てくるか。
[ 自室 ]
「ホホーウ、、、」
ん、やっぱり弱ってるな。
「おう、大丈夫か?コノハ。」
ホー、、、
何かしてやれることは無いか。
ちょっと外を見せてやろうかなぁ。
「どうだ?現行で一番速い船に乗った感想は。」
ホホウ!
意味が解っているのかは不明だが喜んでいるようで何よりだ。
久々にコノハと遊ぶか。
ぬいぐるみ渡してみよ。
きゅー
いつも咥えてくれるんだよね。
でも離さないから、噛んじゃいけないもの噛んだ時は実は大変。
例えば今渡したぬいぐるみを引っ張ってみると、、、
きゅーーーーーきゅーーーーー!
ほら、すごく嫌がるし、離してくれない。
バサッバサッ
逃げた。
やっぱり嫌なんだね。
じーーーー
こっち見てるね。
寂しい顔してみよ。
バサッバサッ
近づいてきた。
スリスリスリスリ
ふわふわで気持ちいい。
目もくりくりしてて可愛い。
パサ
ほーーー
あ、ぬいぐるみ置いた!
ん、くれるってコト?
やっぱり人間の表情わかってるんじゃ!?
ホントいいヤツだよなぁ。
なでなで
はぁ~~~可愛いヤツだ。
やっぱり、フクロウには癒されてばっかりだよ。
思わず顔もニヤけて、なんか考えも甘くなるなぁ。
今度何か良いもの食べさせてやろうか。
ビーービーービーー
「ジャック、そろそろワープ解除ですよ!コックピットに戻ってきてください。」
ようやく到着か。まぁ、ワープ解除されてから完全に到着するまではまた時間があるから、酔いが収まればご飯食べよ。
つづく。
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