スペース∵ミグラトリー

Y kono

第1話 うわさ

・ムーン第五高校


「~~~この時代のここ、よくテストに出るからな!」

ビーーーー、、、

最後の授業は歴史だった。

ようやく今日の授業が終わった。


今日は一番好きな歴史上の人物「ジャック」の話だった。

みんな小さいころから聞かされていることだろうから説明は不要だと思うが、

知らない人のために説明しておこう。


500年ほど前の話だから想像できないところもあるが、概要を説明するとこうだ。


昔、何でも屋という仕事をしていたといわれているジャック。

宇宙船に乗り様々な星を冒険しながら、新たな技術や学術的な発見、何度も世界の危機を救い、

欲もかかずに古い宇宙船で質素な暮らしを続けてきた、伝説的な偉人なのである!




・地球、日本、巨大ごみ集積場


壊れそうなタブレットPC


ジ~、ジ~、ジ~、、、、

ZAZAZA,,,

「本日は偉業を成し遂げたジャックさんにインタビューをしようと思います!」

「今は忙しいっつってんだろ!金払わねーなら、出ていけ!」

「あ~、情報をもとにジャックさんの居場所を特定したのですが、情報が間違っていたようです。」

「だから、出ていけ~~~~!!!!」

ざーざー、、、プツ、、、




・漂流中の海賊船


船長「あいつ、絶対に許さねぇ!俺らをこんなところに放り出して!絶対に許さねぇ!」


「キャプテン!今あいつの情報収集してんですが、もう何百年も前に死んでるって噂ですぜ?」

「んな訳あるか!先週攻撃に巻き込まれてこんな辺鄙なとこまで飛ばされたんだ!」


「でも惑星連邦のデータベースなので、間違いは、、、」

「ありえん!もう一回調べてこい!」





・惑星連邦食堂


ガヤガヤ


「お、久しぶり、そういや聞いた?ジャックの情報を調べたくてサーバーに侵入した奴がいたらしいぜ」

「おぅ、元気か?俺も聞いたよその話。聞いた話じゃ、伝説と違って、荒っぽいやつで、かなり恨まれてたらしいじゃん。」

「今頃調べて何をしようってんかねぇ?捕まるっていうのに」





・ある惑星の古いロボット


ロボット「昔な、ある人に助けられたんだ。」

子供  「え~?誰に?」


「もうな、古くて名前は思い出せないんだけど、、、旅をしてたころ、、、」




・チャット


【衝撃】先週ジャックに会ったんだがwwww


1:宇宙の名無しさん ID : g9edhi

先週、ジャックって名乗るやつから救われたんだがwwww


2:宇宙の名無しさん ID : hsdie7fvcd

イッチ、、、成仏してクレメンス、、、


3:宇宙の名無しさん ID : g9edhi

マジなんだが、、、

ちな、先週だ、よく読め。

教科書に載ってる写真とかと、かなり似てた。


4:宇宙の名無しさん ID : fsafhuilesr3

証拠うp


5:宇宙の名無しさん ID : sdg348934sdgf

嘘乙


6:宇宙の名無しさん ID : edfhier348978f

もちつけ

どうせコスプレかなんかだろ

似てるなら会いたい


7:宇宙の名無しさん ID : sfhuiew349

あいつはよくわからん技術とかで戦ってたらしいから、

タイムスリップしてきた本人の可能性も微レ存



8:宇宙の名無しさん ID : g9edhi

写真とか情報は残すなって言われたからうPは出来ん。

撮ろうとしたらキレられた、、、



9:宇宙の名無しさん ID : fsrferg34

はい、嘘乙wwww

情報によると、優しくなんでもしてくれる、いいやつだったらしいじゃん。

写真撮るなっていうのも怪しすぎる、、、





・ある惑星の小型種族


議会


議長「我々の世界は、あのお方に救われたのだ!」


ワ~~~~~!!!!


「今日も我々の星、種族の永遠の繁栄を!」


ウヲ~~~~~!!!


「あのお方に直接お会いしたのは、今では私だけだが、これからもこの伝説を未来永劫語り継いでほしい

!」


オ~~~~~~~!!!!!




・造船所


工場長「うちでワープドライブを製造できるようになって本当に良かったよな、、、」


「でも工程が厄介っすよねぇ、、、もっと簡単に作れるようにはならないんスカね、、、」


「でもな、このドライブは世界一速いワープV5を出せるんだぞ?そう簡単には作れんだろう。」


「ワープV5が発明されてから、もう500年近くも技術更新がされてないんですよね。」


「未来の技術を500年前にもっていったんじゃないかって噂だ。だから今の技術をもってしても解明がされていないんだ。」





伝説の偉人となった「ジャック」。

はたしてこの伝説は本当なのか!?


つづく、、、

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