朝露視点

第144話  6月15日 サブスク2弾


 翔斗くんをお祝いする日にちを決めてから1週間が経ちました。


 サブスクのお時間です。


 今回のサブスクはみんなでお祝いする26日をどのようにするのかと言う議題であり、それはサブスク1弾後1日2日ほどですぐに決まりました。


 決まり次第すぐにでもサブスクを開き他に決めなくてはいけないことを決めて――と思ったのですが、私は私で個人で翔斗くんをお祝いする内容を決めたかったため今回は期限通り1週間をとりました。


 そうして個人のお祝い方を考えていて思ったのですが、そろそろ翔斗くんの恋人として進みたいなと……。


 要は、私こと凪は翔斗くんとイチャイチャがしたいということです。


 今は言葉にしないながらも美月ちゃんとどちらが先に翔斗くんとの関係を進めるかを牽制し合っているかんじになっています。


 別にそれで仲が悪くなったりするわけではないですが、やっぱり最初か後かで言ったら最初がいいと言わざる終えません――。


 そんなことを思いながら考える翔斗くんのお祝い方は、どうもそう言ったものを意識するようなプランになってしまうわけで、いっその事今回のお祝いで言葉は悪いですが1発かましてしまえばと思っています。


 何事も最初が肝心、思い切った行動に出てもいいのかもしれませんね。



「よし!時間もないし、1週間で考えてきたプランをそれぞれ発表しよう!」


「凪ちゃん、2人しかいないんだからそんな司会みたいなことしなくていいって」


「え〜でも、この方が雰囲気出るよ?」


「なんか……それ凪ちゃんのセリフというか私がいうセリフな気がするけど……」


「ちょっと、何言っているかわかりません」


 おふざけもこのぐらいにして、私と美月ちゃんはそれぞれ考えてきたプランを発表しました。


「まぁ、3人で――とはなるけど翔くんのことを一番最初にお祝いしてあげたいから、26日の0時ピッタリにサプライズでお祝いしてあげたいなって思ってる。あと、一番最後にも翔くんのことをお祝いしてあげたいから、夜にもしっかりパーティーをするの!」


「なるほど――――私は、一日中翔斗くんのことを喜ばしてあげたいから、午前と午後でそれぞれ別々の場所に出かけたいと思ってる。もちろん、出かけるだけじゃなくてお店予約したりとか私たちからのサプライズも用意するつもりだけど」


「おぉ〜いいねー!」


「美月ちゃんの案もとてもいいと思う!!」


 実際のところ、お世辞ではなく本当にいい案だと思いました。


 誰よりも最初に翔斗くんのことをお祝いしたい――これはとても美月ちゃんらしいものです。


「ちょうど私の案と美月ちゃんの案が被ることもなかったし、二つの案を合体させちゃおうよ」


「そっか、別にどちらかを選ぶ必要はないのか」


「うんうん、そうだよ!美月ちゃんの案通り0時ピッタリにパーティーをして、朝起きてから夜になるまでは私の案通りみんなでどこかお出かけ。帰ってきてからはまた美月ちゃんの案通りパーティーという形でいいと思う!」


「いいね、いいね!それなら最初のパーティーはサプライズパーティーにしてさ、2回目のパーティーは翔くんにも色々手伝ってもらってみんなで何か作ったりしようよ!」


「グッドアイデア!!それなら、午後出かけるところはそう言ったものを買えるところが良さそうだね!」


「じゃ、そうしようか!やっとサブスクが終わりに近づいてきた!」


「あとは、美香ちゃんに報告するタイミングだね――来週の体育祭実行委員がない日に話そうかな。それまでに美月ちゃんは最初のパーティーでやる内容とか必要なものとかをまとめてもらって、私は日中の出かけるプランを考えておくから」


「体育祭実行委員がないってことは翔くんもないと思うんだけどそれはどうするの??」


「もちろん考えてるよ!最近、翔斗くんと少しは遊ばせろー!って言ってくる御二方がいるんだよね!!たまには翔斗くんも私たち以外の人と遊ばないといけない気がするから、この日なら翔斗くん空いてるよって連絡しておく!」


「そこまで考えているとは……抜かりがないでござるな凪殿」


「ふふふ――当たり前でござる!!」


 という事で、来週はついにサブスク最終回。


 美香ちゃんがどう言った反応を見せるのか楽しみでもあり、心配でもあります。

 ですが、私たち2人だけでもしっかりできているというところを証明しなければならないので、気を引き締めて頑張りたいと思います!


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