朝露視点
第86話 1月24日 楽しみにしていてくださいね!!
翔斗くんの家に遊びに来てから第1目標の、一緒に朝ごはんを作ることは達成できました。
今はやる事がないと言う事で、ゲームをするか本を買いに行くかで相談していました。
「本を買いに行くか、ゲームをするかどっちがいいかな……」
「それなら時間もありますし、本を買って帰って来て少しだけゲームしませんか?私ゲームとかしたことありませんのでやってみたいですし……本も読みたいので」
「そっか、別にどっちかじゃなくていいのか。なら買いに行こう」
そう言って私たちは本屋に行くことになりました。
場所は最寄駅にある本屋です。
この間美月ちゃんと行ったと言っていた本屋にも行ってみたかったですが今日は我慢です。
外に出て改めて思いましたが今日はいつもより一段と寒い気がします。
あ、いいこと思いつきました。
「えい!」
「え!?」
私は翔斗くんの手を握りました。
それも指を絡ませた形で。
「あの〜凪さん?ど、どうして手を?」
「え?寒いからですよ?」
「寒いからですよ?じゃなくて繋ぎ方の話をしてるんですよ」
「ダメなんですか……」
「い、いや……ダ、ダメじゃないけどさ……」
最近の私はかなり積極的な気がします。
これもそうですし、先程の朝ごはんの時だって最近は積極的に、翔斗くんにアピール出来ている気がします。
これも全て美香先生の教えのおかげです。
教えてもらえたのはこの間お泊まりした時のこと。
「お泊まりの時さ自然体を意識してやってみるのはどう?」
「自然体?ですか?」
「うんうん!自然体とはね、ドキッとさせるけど自分自身はドキッてさせた自覚がないって相手に思わせることを言うんだよ」
「なるほど、なら私は翔斗くんにドキッとさせるけど私自身はそれに気付かないふりをすればいいということですね」
「そう言うこと!理解早いね!凪さんは!!」
と、言う事がありまして……今日の私は自然体凪となっているのです。
見ているとかなり聞いているみたいですね。
正直翔斗くんの反応を見ているとハマってしまいそうです。
本屋についても私と翔斗くんは手を繋いだままです。
これはもう傍から見たらカップルだと思われるかもしれせん。
嬉しい反面、本当のカップルではない事が少し悲しいです。
本を買った私たちはスーパーに寄り、昼と夜の食材を買いました。
昼は暖かい釜玉うどんを、夜はすき焼きを作ることになりました!
ここでも手は話しません。
今日は私の日なので欲張り凪で行きたいと思います。
食材を買った私たちは二人で手を繋ぎながら翔斗くんの家に向かいます。
翔斗くんも帰る頃には慣れてくれたのか、会話がスムーズになったように感じます。
ですが、これだけで終わるとは思わないでください。
私と美香先生で考えた作戦はこれからが本番なのです。
翔斗くん……楽しみにしていてくださいね!!
___________________________________________
86話読んで頂きありがとうございます!
凪ちゃんと美香はどんな作戦を考えているのか、そして翔斗は大丈夫なのか、、頑張れ翔斗よ
コメント、応援、いつもありがとうございます!とても励みになっております。
レビュー、小説のフォロー、して頂けたら嬉しいです。よろしくお願い致します。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます