古巻視点
第56話 12月19日 僕は凪に嫌われてしまったかもしれない。
今日は二学期の終業式でした。
「翔くんおはよう」
今日も、夜ちゃんは僕に挨拶をしてくれる。
そして、そのまま先生が来るまで僕の前の席に座り、お話するのがいつもの流れだ。
だが、前と違ことがある。
それは7日の夜に夜ちゃんから言われた言葉が原因だと思うのだが、少しだけ夜ちゃんと話すと意識してしまうのだ……
まぁ基本的には大丈夫なんだけど……
笑顔であんなこと言われたら誰でも意識するだろう、と思っていると?
「翔くん聞いてる?」
全く、聞いてなかった……
「ごめん。どうした?」
「やっぱり聞いてなかった。冬休み翔くんはどうするのって言ったの」
冬休みか……なにも考えてなかったけど、今年のクリスマスは僕一人なのか。まぁ〜美香がいるから一人ではないけど。
「特に予定はないかな?家で妹と過ごすと思うよ」
そう言うと、
「なら、24日.25日どっちか、一緒に過ごしませんか??」
まさか今年も僕は一人ではないみたいです。
僕は夜ちゃんと出かけることになった。
花以外の女子とクリスマスを過ごすのは少しドキドキしてしまう。
詳しい日程は、またメッセージで決めることになった。
今は放課後、学校も終わり、僕は凪とファミレスに来ていた。
「どうでした?通知表」
「んー普通だったかな。凪は?」
「私も普通に全部最高評価でした」
「もう、なにが普通なのかわかまへん」
変なことを言ってしまった。
「今日の朝も夜光さんと話してましたね。なにを話していたんですか?」
僕は珍しいな、と思った。
凪が夜ちゃんとの話の内容を聞いてきたことがなかったから。
隠す必要がないから正直に伝えるのだが。
「12月の24日か25日どっちか遊ぼって言われたんだ」
「なるほど、どっちか決まったんですか??」
「いや、まだ決まってないかな」
「そうですか……なら私もどっちか遊びたいです」
「え?」
まさか、凪から誘われるとは思ってはいなかったので、驚いてしまった。
「私とは嫌ですか?」
いや、嫌なわけないじゃないか。
「嫌じゃないよ。少し驚いただけだから。順番的には夜ちゃんが最初だから、先に決めてもらうでいいかな??」
「はい、大丈夫です!お願いします!」
そうして僕たちはいつも通りラノベの話しをしながら注文したご飯を食べました。
最近凪の様子がおかしいと僕は思っていた。
おかしいというか、あまり元気がないのだ。
そんなこと、今までで一度もなかった。
凪は、僕といるのはつまらないのだろうか……
いや、もしかしたら……
僕は凪に嫌われてしまったのかもしれない。
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56話読んで頂きありがとうございます!
翔斗くん少し鈍感すぎますよね、、
もどかしい、、
コメント、小説のフォロー、応援、レビュー、
いつもありがとうございます!
これからもよろしくお願いいたします!
この物語の略称、、、どうしよう笑
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