夜光視点

第49話  11月17日 翔くんとお出かけをしたいです。

翔くんと友達になって初めての月曜日です!


私はいつもより早く起きて、翔くんにメッセージを送ります!


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「夜光」『翔くんおはようございます!!』


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すると翔くんももう起きていたのか、すぐに既読がついて、返信がきます。


―――――――――――――――――――――


「翔くん」『夜ちゃん、おはよう』


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登録名も翔くんに変えておきました。

そしてこの間の金曜日のうちに敬語はやめてもらいました。これぐらいしないと朝露さんには追いつけないからです。


翔くんとただ挨拶を交わすだけでこんなに幸せな気持ちになるとは……私はとても単純ですね。


私はいつもより軽い足取りでリビングに行き、朝ごはんを食べて、いつも通りの時間に家を出ます。


学校に着くと、もう席には翔くんがいました。


窓側の席の真ん中あたり、私の2つ前の席です。


話しかけようとした時、


「あ、美月おはよう」


「この間どうしたの??」


いつも私に近寄ってくる子たちが声をかけてきました。


いつもなら「おはよう」と返します。


ですが、それはしません。


私にとっては友達ではないから。


ただのクラスメイトであり、知り合いだから……


それに、本音を言っても、1人になることはないから。


「おはようございます。ちょっと道開けてもらってもいいですか??」


話し方も私は元に戻しました。

知り合いには、こっちの方が楽だから。


「え、あ、うん」


「あ、ごめん」


道を開けてくれたので通り過ぎます。


後ろから


「何あれ、」「ね、意味わからんない」


などが聞こえて来ますが、そんなこと気にしません。


それよりも早く話したい。


もっと仲良くなりたい。


その思いで私は歩いて行きます。


私のやりとりを聞こえてたのか、クラスメイトから視線を向けられますが、それすらも今は気になりません。


私は翔くんの前で立ち止まり、顔を覗き込み、

言いました。ここ最近では見せることのなかった。

私は最大の笑顔で!


「翔くん!おはよう!!」


「え?お、おはよう、夜ちゃん」


翔くんを見ると少し顔が赤くなっています。


ふふ、かわいいですね。


当然、私が翔くんに話しかけたことでクラスメイトからコソコソと声が聞こえてきます。


ですが気にも止めません。


それよりも翔くんと話したい。

土日我慢したんです。話させてください。


「翔くんってもう「青○タ」の最新刊まで読んでるんですか?」


「うん!読んでるよ!夜ちゃんはどこまで読んだの?」


そうして、私と翔くんは先生が来るまで話しました。





ホームルームが終わってからも、私に近寄ってくる子はいなくなりました。


私的にはこれでも寄ってきてくれる子はまた新しく友達としてやって行きたいと思っていたのですが……

やっぱり1人もいない、

と思った時でした。1人の女の子がやってきました。


「翔斗と仲良かったんだね?美月って」


そう言ってやってきたのは、

いつも私の周りにいた子の1人、新庄舞さんでした。


まさかいつも一緒にいた子の中から声をかけてくれる子がいるとは思ってもいませんでした。


「あなたは確か新庄さんでしたか……」


「新庄さんって私は前から美月と仲良かったと思ってたんだけどな、」


「あ、ごめんなさい。それより翔くんのこと呼び捨てなんですね」


「あ、言ってなかった?私、翔斗と幼馴染だよ」


まさか、こんな近くに翔くんのお友達がいたとは、


そして翔くんのお友達は私のことを友達だと思っていてくれたみたいです。


もしかしたら私自身が見えていなかっただけで、今までも本当に友達だと思ってくれていた人はいたのかも知れません。


ですがそれを後悔しても意味ないので、これからは私のことを友達だと思う思ってくれている人はしっかり向き合って友達になろうと思います。


「あの、舞さん」


「舞でいいよ?」


「舞、私と友達になってください」


「何言ってるの美月。私たちもう友達でしょうよ」


そう言ってとても可愛い笑顔で言ってくれました。


翔くんと友達になったからこそわかったことなので、改めて私は翔くんに感謝をしなくてはいけません。


本当にありがとうございます。翔くん!


そう思っていると、


「で、翔斗とはどんな関係なの??教えて??」


急にグイグイ来ました。どんな関係と言われましても……まだ友達でしかないですし、、


「いえ、まだ友達です。大事な友達ですけど」


「ほう、まだ!ですか」


「はい、まだ!です」


もしかしたら舞さんとはとても良い友達になれそうです。


「じゃー翔斗と今度出かけられるように……イタッ」


舞さんが私に何かを言おうとしたタイミングでそれを止められてしまいました。


「おい、舞、余計なこと言ったりしてないだろうな」


そこにいたのは翔くんでした。

舞さんが理由だとしても自分からこっちに来てくれたことに私は喜びを感じます。


「余計なことじゃないし。それに今叩いたな、後で正樹に言いつけてやる」


「夜ちゃんごめんね。こんなうるさいやつに絡まれるようになっちゃって」


「何よ!うるさいやつって」


私にも学校でこう言う会話ができる日が来るとは……


「ふふ、二人だけで楽しまないでください」


「「楽しんでない」」


私は止まっていた学校生活がやっと動き出した様な気がしました。


そして、今までは翔くんと友達になるために頑張って来ていましたが、


それがかなった今、私は新たな目標を目指します。


最終目標は私のことを好きだと思ってもらうこと。


それはとても難しいことだと思います。


翔くんと朝露さんの距離を見ると……


ですがそんなこと今更です。


今まで通り、いや今まで以上にアピールして頑張って行くだけです。


その一歩としてまずは……


     翔くんとお出かけがしたいです。

___________________________________________

49話読んで頂きありがとうございます!


まず、報告です。

読者の皆様本当にいつも読んで頂きありがとうございます!

この流れで書籍化決まりましたとか言いたいですがそんな甘くはありません笑

話がそれました。


小説のフォローが1000人

総合応援が2000回

昨日、1日のPVが9000

総合PV 8万


本当に私にとっては驚きの数字です。

ありがとうございます。としか私の語彙力では伝えられませんが、喜んでいることが伝わってもらえたら嬉しいです。


ですが実際のところ、

応援の数はPVに比べて少ないのは明らかであり、レビューも星3を貰えていないことも多いです。貰えているだけでありがたいと思うのですが、私自身は読んでもらっている皆様、全員に応援されるような星3を頂ける様な作品を届けたいと思っていますので、これからもっと良い作品をお届けできるよう努力して行きたいと思います。まずは誤字脱字を無くすことですね、、

がんばります。


欲張りで申し訳ありません。ですがこれでこそ私だと思っていますのでよろしくお願いします!


では、コメント、応援、小説のフォロー、レビューなどお待ちしております!

返信は返せる時は秒速で飛んでいきますので、是非コメントしてください!!





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